歯科のセラミックやジルコニアの詰め物について教えて!
23.09.30(土)
歯科のセラミックやジルコニアの詰め物について教えて!
長所と短所と予後
セラミックとジルコニアは、歯科治療においてよく用いられる詰め物や被せ物などの材料です。どちらも天然歯に近い見た目と白さ、そして耐久性を備えています。
セラミック
セラミックは、陶器を主成分とする素材です。天然歯のような見た目と白さを実現することができ、また汚れがつきにくく、虫歯の再発リスクを抑えることができます。しかし、強度が弱いため、噛み合わせの強い歯や歯ぎしり・食いしばりの多い方にはあまり適していません。
長所
- 天然歯に近い見た目と白さ
- 汚れがつきにくい
- 虫歯の再発リスクを抑えられる
短所
- 強度が弱い
- 保険適用外のため費用が高額
予後
セラミックの詰め物や被せ物の予後は、一般的に良好です。ただし、噛み合わせの強い歯や歯ぎしり・食いしばりの多い方は、割れる可能性があるため、注意が必要です。
ジルコニア
ジルコニアは、人工ダイヤモンドを主成分とする素材です。セラミックよりも強度が高く、噛み合わせの強い歯や歯ぎしり・食いしばりの多い方にも適しています。しかし、セラミックに比べると透明度がやや劣るため、審美性に優れているとは言えませんが、最近の素材はそれが改善されてきています。
長所
- 強度が高い
- 噛み合わせの強い歯や歯ぎしり・食いしばりの方に適している
短所
- 透明度がやや劣る
- 保険適用外のため費用が高額
予後
ジルコニアの詰め物や被せ物の予後は、セラミックと同様に良好です。ただし、費用が高額なため、事前に予算を確認しておくことが大切です。
セラミックとジルコニアはどちらもメリットとデメリットがあるため、ご自身の歯の状態や好みに合わせて、適切な素材を選ぶことが大切です。
歯科用セラミックについて詳しく教えて!
歯科用セラミックとは、歯科治療において用いられる詰め物や被せ物などの材料です。陶器やジルコニアなどの素材を主成分とし、天然歯に近い見た目と白さ、そして耐久性を備えています。
種類
歯科用セラミックには、大きく分けて以下の3種類があります。
- ガラスセラミック
- 強化型ガラスセラミック
- ジルコニア
ガラスセラミックは、透明度が高く、色調再現性に優れています。しかし、強度が弱いため、噛み合わせの強い歯や歯ぎしり・食いしばりの多い方にはあまり適していません。
強化型ガラスセラミックは、ガラスセラミックにガラスファイバーやセラミックファイバーなどを混ぜることで強度を高めたものです。ガラスセラミックよりも強度がありますが、ジルコニアほどではありません。
ジルコニアは、人工ダイヤモンドを主成分とする素材です。セラミックよりも強度が高く、噛み合わせの強い歯や歯ぎしり・食いしばりの多い方にも適しています。しかし、透明度が劣るため、審美性に優れているとは言えません。
特徴
歯科用セラミックの特徴は、以下のとおりです。
- 天然歯に近い見た目と白さ
- 汚れがつきにくい
- 虫歯の再発リスクを抑えられる
- 金属アレルギーを起こさない
- 歯肉になじみやすい
用途
歯科用セラミックは、以下の用途で用いられています。
- 詰め物
- 被せ物
- ラミネートベニア
- インプラント
予後
歯科用セラミックの予後は、一般的に良好です。ただし、噛み合わせの強い歯や歯ぎしり・食いしばりの多い方は、割れる可能性があるため、注意が必要です。
費用
歯科用セラミックは、自費診療のため費用が高額です。一般的に、詰め物は4-8万円、被せ物は5-15万円が相場となります。
注意点
歯科用セラミックには、以下の点に注意が必要です。
- 保険適用外のため費用が高額
- 噛み合わせの強い歯や歯ぎしり・食いしばりの多い方は、割れる可能性がある
- 虫歯や歯周病の治療が不十分な場合は、再発する可能性がある
歯科用セラミックは、天然歯に近い見た目と白さ、そして耐久性を備えた優れた素材です。ただし、費用が高額であることや、噛み合わせの強い歯や歯ぎしり・食いしばりの多い方には適していない点に注意が必要です。
まとめ
歯医者での治療において用いられるセラミックとジルコニアは、それぞれ独自の長所と短所を持ちます。セラミックは天然歯に非常に近い見た目と白さを提供する一方で、強度に限りがあります。対照的に、ジルコニアは高い強度を持つが、透明度や審美性ではセラミックに劣る場合があります。
また、歯科用セラミックにはさまざまな種類があり、用途や費用も様々です。決して安いものではありませんが、耐久性と見た目の自然さを求める場合には非常に有用です。
重要なのは、自分のライフスタイル、歯の状態、そして予算に合った選択をすることです。高額な治療であることが多いので、しっかりと事前調査と歯医者とのコンサルテーションを行うことが必要です。
選択肢は多く、長所・短所もありますが、適切な素材と治療方法を選べば、美しく、健康的な笑顔を長く保つことができるでしょう。
帯広 歯科 歯学博士 歯科医師 いしかわ歯科
医院長 石川