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Q&A 高齢者の歯の健康維持について(前編)

23.11.20(月)

高齢者の歯の健康維持

人生の中で、歳を重ねることは避けられない過程です。そして、その過程で私たちの体は様々な変化を経験します。中でも、見過ごされがちなのが口腔や歯の健康です。高齢になればなるほど、この部分のケアは不可欠となります。なぜなら、歯や歯茎の健康は、単に食事を噛むための機能だけでなく、笑顔で人とのコミュニケーションを取るため、さらには全体的な健康や生活の質を向上させるための重要な役割を果たしているからです。この大切な歯の健康を維持するために、高齢者としてどのようなケアや注意が必要なのでしょうか。

  1. 定期的な歯医者の診察
    高齢になると、体のさまざまな機能が衰えるのと同時に、口腔内の環境も変わってきます。これが、虫歯や歯周病のリスクの増加に繋がります。また、年齢と共に唾液の分泌が減少すると、口の中が乾燥しやすくなり、それがさらなるトラブルを引き起こす可能性があります。このようなリスクを早期に回避するためには、定期的な歯医者の診察が必須となります。初期段階での小さなトラブルを早めに察知し、適切な治療やケアによって、大きな問題を未然に防ぐことができるのです。
  2. 適切な口腔ケア
    年を重ねることで、歯や歯茎の強さが自然に低下します。そのため、日常の口腔ケアは特に重要となります。毎日のブラッシングは基本中の基本。しかし、ブラシだけでは届かない歯と歯の間の細かな隙間には、フロスや歯間ブラシを使ってケアをすることが欠かせません。これにより、歯間に溜まった食べ物の残りやプラークを効果的に取り除くことができます。さらに、口内洗浄液を使用することで、口腔内の細菌の増殖を防ぎ、歯肉炎や口臭の原因となるバクテリアを減少させることができます。また、舌のケアも忘れずに行うことで、全体的な口の中の清潔さを保つことができ、健康な歯と歯茎を長持ちさせるためのサポートとなります。
  3. バランスの良い食事
    私たちの食生活は、体全体の健康だけでなく、特に歯の健康にも大きな影響を与えます。糖分は虫歯の大きな敵です。甘いお菓子や飲み物の過度な摂取は、口腔内のバクテリアが糖を分解する過程で酸を生成し、それが歯を徐々に溶かして虫歯を引き起こします。だからこそ、糖分の取りすぎには注意が必要です。                                          また、歯の健康を維持するためには、カルシウムは欠かせない栄養素です。カルシウムは、歯や 骨を強くするために不可欠で、特に乳製品や緑黄色野菜から摂取することができます。さらに、ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける役割があるため、太陽の光を浴びることや、ビタミンDが豊富な食品を取り入れることで、歯の健康をサポートすることができます。        加えて、抗酸化作用を持つビタミンCやフッ素などのミネラルも歯や歯茎の健康には重要です。全体的にバランスのとれた食事を意識することで、歯の健康だけでなく、全身の健康も守ることができるのです。

次回に続きます。

帯広 歯科 歯学博士 歯科医師 いしかわ歯科

医院長 石川

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