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加齢による歯の劣化について教えて

23.10.06(金)

加齢による歯の劣化について教えて

加齢は避けられない自然のプロセスであり、それに伴う身体の変化は多くの人が経験するものです。肌のたるみや髪の白髪、関節の痛みなど、私たちが日常的に感じる変化は数多くあります。しかし、これらの変化と同じくらい重要で、しかしながらしばしば見過ごされがちなのが、私たちの口腔内、特に「歯」の変化です。歯は私たちの食生活やコミュニケーションにおいて中心的な役割を果たしています。そのため、歯の健康を維持することは、全体的な生活の質を高めるためにも不可欠です。今回は、時間の流れとともに歯がどのように変わっていくのか、そしてそれにどう対応すればよいのかについて、詳しく解説していきます。


  1. 歯の色が黄ばむ
    歯の表面を覆うエナメル質は、年齢とともに薄くなります。これにより、内部の象牙質が透けて見え、歯が黄ばんで見えるようになります。また、喫煙やコーヒー、紅茶などの色素の強い食べ物や飲み物も、歯の黄ばみの原因となります。さらに、一部の薬物やフッ素の過剰摂取、特定の病気や治療も歯の色の変化を引き起こすことが知られています。定期的なプロフェッショナルクリーニングやホワイトニングを検討することで、黄ばみの影響を軽減することができます。
  2. 歯が磨り減る
    日常の歯磨きや食事、歯ぎしりなどで歯は磨り減ります。これにより歯に亀裂や欠けが生じ、汚れがたまりやすくなるため、虫歯のリスクが高まります。また、磨り減った歯は噛み合わせの不調を引き起こすことがあり、それが顎関節症や筋肉の痛みを引き起こす可能性もあります。さらに、歯の磨り減りは感度の増加を引き起こすことがあり、冷たいものや甘いものを摂取した際に痛みを感じることが増えることも。歯ぎしりやクレンチングを防ぐためのマウスガードの使用や、適切なブラッシング技術の習得が、この問題の予防に役立ちます。
  1. 歯周病が進行する
    歯周病は歯垢や歯石が原因で歯周組織が炎症を起こす病気です。進行すると歯を支える骨が溶け、歯がぐらつくことも。さらに、歯周病は全身の健康にも影響を及ぼす可能性があり、心臓病や糖尿病のリスクを増加させるとも言われています。定期的な歯科検診と適切な口腔ケアが、歯周病の予防と早期発見には不可欠です。
  2. 歯の神経が死ぬ
    虫歯や外傷により、歯の神経が死ぬことがあります。これにより歯が黒ずんだり、痛みを感じなくなることがあります。歯の神経が死ぬと、根管治療が必要になることが多いです。また、神経が死んだ歯は、折れやすくなるため、適切な治療とケアが必要です。
  3. 歯が欠ける
    虫歯や歯周病、歯ぎしりなどで歯が欠けることがあります。欠けた部分は汚れがたまりやすく、さらなるリスクが高まります。欠けた歯は、見た目の問題だけでなく、噛み合わせのバランスを崩すことがあります。これにより、他の歯への負担や顎関節への影響が考えられます。欠けた部分の修復やクラウンなどの治療が推奨されることが多いです。

予防策
毎日のセルフケアを徹底する
歯磨きだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスを使用して、歯の隙間の汚れもしっかりと取り除くことが重要です。

  • 定期的に歯科検診を受ける
    初期の虫歯や歯周病は自覚症状が少ないため、定期的な検診で早期発見・早期治療を目指しましょう。
  • 生活習慣を見直す
    バランスの良い食事、十分な休息、適度な運動など、全体的な生活習慣の見直しは、口腔の健康だけでなく、全身の健康を保つためにも必要です。

さらに、40代以降は、歯のエナメル質が薄くなることで、歯が割れやすくなることも。硬い食べ物を食べる際や、無意識の歯ぎしりにも注意が必要です。

まとめ

私たちの体は年齢とともに変化していきますが、その中でも口腔の健康は特に注意が必要です。40代以降、歯の劣化は顕著になりますが、適切なケアと予防策を講じることで、健康な歯を長く保つことができます。日常の正しいセルフケア、定期的な歯科検診、そして健全な生活習慣は、歯の健康だけでなく、全身の健康にも寄与します。加齢とともに訪れる変化を恐れず、むしろそれを受け入れ、適切な対応をすることで、一生涯、自分の歯で笑顔を保ち続けることができるのです。毎日の小さなケアが、未来の大きな健康を築く第一歩となります。フォームの始まり

 

帯広 歯科 歯学博士 歯科医師 いしかわ歯科

医院長 石川

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