銀歯の詰め物について教えて!
23.09.13(水)
銀歯の詰め物について教えて!
◎長所と短所と予後
銀歯の詰め物は、金属の合金で作られた詰め物です。金属の合金には、銀、パラジウム、銅、錫、亜鉛などが含まれています。銀歯は、耐久性、耐酸性、耐摩耗性に優れており、虫歯の治療や歯の欠損部分の修復に広く使用されています。
長所 耐久性が高い
耐酸性が高い
耐摩耗性が高い
価格が安い
短所 見た目が悪い
金属アレルギーのリスクがある
歯ぎしりや食いしばりによって歯が割れたり欠けたりする
予後
銀歯の寿命は、お口の中の環境や使用状況によって異なりますが、一般的には5年〜7年と言われています。ただし、歯ぎしりや食いしばりなどの習癖がある場合は、それよりも早く劣化する可能性があります。
銀歯のメリットは耐久性や耐酸性、耐摩耗性に優れていることです。そのため、虫歯の治療や歯の欠損部分の修復に適しています。また、価格も比較的安価です。
一方、銀歯のデメリットは、見た目が悪いことや、金属アレルギーのリスクがあることです。また、歯ぎしりや食いしばりによって割れたり欠けたりしやすいという点にも注意が必要です。
銀歯の詰め物は、虫歯や歯の欠損部分を修復するための、比較的リーズナブルな選択肢です。ただし、二次むし歯、見た目や金属アレルギーのリスクが気になる場合は、その他の詰め物材(ジルコニア セラミックなど)も検討することをおすすめします。
◎銀歯の熱膨張収縮の悪影響はあるの?
銀歯の熱膨張収縮は、銀歯の劣化や二次むし歯の原因となる可能性があります。
銀歯と天然の歯は、熱膨張係数が異なります。そのため、温度変化によって、銀歯と歯の間に隙間ができやすくなります。この隙間から、セメントが溶け出したり、食べカスや細菌が入り込んでしまったりすると、二次むし歯の原因となります。
銀歯の熱膨張収縮を軽減するためには、銀歯と歯を密着させるセメントを工夫したり、銀歯の厚みを薄くしたりすることで、隙間ができるのを防ぐことができます。ただ、銀歯の厚みを薄くすると今度はかむ力で変形や浮き上がりがでて、二次むし歯の原因となります。
また、歯ぎしりや食いしばりによって銀歯に負担がかかるのを防ぐことも大切です。
銀歯の熱膨張収縮による悪影響を心配する人は、セラミックやメタルボンドなどの詰め物材を検討することもできます。セラミックやメタルボンドは、銀歯よりも熱膨張係数が近いため、隙間ができることや銀歯の変形・割れによる二次むし歯のリスクが低いと考えられています。
保険診療で作った銀歯の適合性は良いの悪いの?
保険診療で作った銀歯の適合性は、基本的には良いと言えます。
保険診療で作られる銀歯は、保険の適用範囲内であるため、ある程度の品質が保証されています。また、歯科医師は、銀歯を正しく装着するために、さまざまな技術や知識を習得しています。
そのため、保険診療で作った銀歯は、しっかりと歯にフィットし、噛み合わせにも違和感なく使用することができます。
ただし、銀歯は、天然の歯と比べると熱膨張収縮が大きいため、隙間ができやすく、二次むし歯のリスクが高くなる点は注意が必要です。また、歯ぎしりや食いしばりなどの習癖がある場合、銀歯が脱離しやすくなるため、適切なケアが必要です。
保険診療で作った銀歯の適合性について、不安がある場合は、歯科医師に相談することをおすすめします。
銀歯って汚れが付きやすいの?
はい、銀歯は汚れが付きやすいというデメリットがあります。
銀歯は、金属の合金で作られているため、天然の歯よりも表面が粗く、凹凸があります。そのため、細菌や食べカスが付着しやすくなります。特に、コーヒーや紅茶、ワインなどの色の濃い飲食物をよく飲む人は、歯の着色が目立ちやすくなります。
銀歯の汚れを防ぐためには、定期的に歯科検診やクリーニングを受けることが大切です。歯科検診で、銀歯の状態をチェックしてもらい、必要に応じてクリーニングを受けてください。また、普段から、歯磨きやデンタルフロス、マウスウォッシュなどを丁寧に行い、歯の着色を防ぐようにしましょう。
銀歯の汚れが気になる場合は、歯科医師に相談し、適切な処置を受けることをおすすめします。
以下に、銀歯の汚れを防ぐためのポイントをまとめます。
- 定期的に歯科検診やクリーニングを受ける
- 歯磨きやデンタルフロス、マウスウォッシュなどを丁寧に行い、歯垢や歯石を除去する
- 食後や飲食後は、口をすすぐ習慣をつける
- 噛み合わせや歯ぎしりなどの癖がある人は、歯科医師に相談する
今回のブログでは、銀歯の詰め物について詳しく解説しました。特に、その長所、短所、予後、熱膨張収縮の影響、保険診療での適合性、そして汚れやすさについて触れました。
主なポイント:
- 長所:銀歯の詰め物は耐久性、耐酸性、耐摩耗性に優れ、価格も比較的安いです。
- 短所:しかし、見た目が悪いと感じる人も多く、金属アレルギーのリスクや、歯ぎしりや食いしばりの影響にも注意が必要です。
- 予後:一般的には5〜7年の寿命がありますが、習癖によっては早く劣化する可能性も。
- 熱膨張収縮:温度変化による隙間の生成が二次むし歯の原因となる可能性があります。
- 保険診療:保険で作成される銀歯も基本的には高品質ですが、注意点もあります。
- 汚れやすさ:銀歯は汚れやすいため、定期的なケアとクリーニングが必要です。
おすすめ:
- 二次むし歯や見た目、金属アレルギーのリスクが気になる場合は、セラミックやメタルボンドなどの他の詰め物材を検討してください。
- 定期的な歯科検診とクリーニング、そして適切なデイリーケアが銀歯の長寿命と美観を保つ鍵です。
以上のような多面的な観点から銀歯の詰め物を考慮することで、最も適した選択をする助けになれば幸いです。何か疑問や懸念があれば、歯科医師に相談することをお勧めします。