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Q&A歯周病の概要について

23.06.02(金)

タイトル:歯周病の概要について

歯周病は、歯を支える歯肉や骨に影響を与える感染症であり、放置すると歯の喪失につながる可能性があります。しかし、歯周病は一般的には痛みが伴わないため、初期段階で自覚症状がないことが多く、進行してしまうと治療が困難になります。このブログでは、歯周病の原因、症状、治療法、予防法など、その全体像について詳しく解説します。

歯周病は主に歯垢や歯石の蓄積が原因となります。これらは食物残渣や細菌、唾液などが混ざり合ってできるもので、歯と歯肉の間、すなわち歯肉ポケットと呼ばれる部分に溜まると、そこで細菌が繁殖し、感染症を引き起こします。この初期段階を「歯肉炎」といい、適切にケアすれば完治します。

しかし、適切なケアがなされないと、感染は歯肉からさらに深く、歯を支える骨にまで広がり、歯が緩む原因となる「歯周炎」へと進行します。この段階になると、専門的な治療が必要となります。

歯周病の症状は多岐にわたります。最も一般的なのは、歯肉の赤みや腫れ、歯磨き時の出血、慢性的な口臭などです。進行すると、歯が緩む、歯の位置が変わる、食事中の痛みなど、日常生活に影響を与える症状が現れます。

歯周病の治療法はその病状によります。初期の歯肉炎では、自宅での適切なブラッシングとフロッシング、定期的な歯科クリーニングにより改善します。しかし、進行した歯周炎では、専門的なスケーリングとルートプレーニングが必要となり、さらに重度の場合は手術が必要となることもあります。

歯周病を予防する最良の方法は、良好な口腔衛生を維持することです。毎日の適切なブラッシングとフロッシングは、歯垢の蓄積を抑え、歯周病の発生を防ぎます。また、定期的な歯科検診は初期の歯周病を見つけ、早期に治療を始めるのに重要です。

なお、歯周病は口腔内だけでなく全身の健康にも影響を与える可能性があることが近年の研究で明らかになっています。心臓病や脳卒中、糖尿病、妊娠中の問題など、様々な健康問題との関連が示唆されています。

また、歯周病の治療には専門的な知識と技術が求められます。初期段階では一般歯科医でも対応可能ですが、進行した場合には歯周病専門医の治療が必要となることもあります。

以上が歯周病についての基本的な知識です。歯周病は適切なケアによって予防可能な病気であり、早期発見・早期治療が重要です。次回以降のブログでは、歯周病の原因や症状、治療法、予防法について、さらに詳しく解説していきます。皆様の口腔健康に役立つ情報を提供できることを願っています。

帯広市 歯科 歯学博士 歯科医師 いしかわ歯科

医院長 石川

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