Q&A歯周病用歯ブラシについて
23.04.22(土)
はじめに: 歯周病は、歯茎や歯を支える組織の炎症によって引き起こされる疾患です。正しい歯磨きの方法や定期的な歯科医師のチェックが必要ですが、歯ブラシの選び方も重要です。今回は、歯周病用歯ブラシについて専門的に語りたいと思います。
〇歯周病用歯ブラシの特徴
歯周病用歯ブラシは、一般的な歯ブラシとは異なり、柔らかく、毛先が細かくなっています。歯茎や歯周ポケットに優しく入り込んで、歯垢やプラークを取り除くことができます。また、柄が太く握りやすいデザインになっていることも特徴の一つです。
〇歯周病用歯ブラシの種類
歯周病用歯ブラシには、電動式と手動式の2種類があります。電動式の場合、毛先が振動することで歯垢を取り除くことができます。手動式の場合は、毛先の細かさや柔らかさに注目して選ぶ必要があります。
〇歯周病用歯ブラシを使いかた
以下のポイントに注意することが重要です。
・優しく磨く
強く磨くと、歯茎が傷ついてしまいます。特に、歯周病などで歯茎が腫れている場合には、優しく磨くようにしましょう。毛先を軽く当てるだけで十分です。
・角度を変える
同じ方向に磨き続けると、歯垢が取り残されてしまいます。上から下に磨く、左から右に磨くなど、角度を変えながら磨きましょう。特に、歯と歯茎の境目や、奥歯の裏側など、歯ブラシが届きにくい部分には、十分に角度を変えて磨くようにしましょう。
・歯茎に当てる
歯磨きの際には、歯茎にも毛先を当てて磨くようにしましょう。歯と歯茎の境目にある歯垢やプラークをしっかりと取り除くことができます。ただし、歯茎を傷つけないように、優しく当てるようにしましょう。
〇歯周病用歯ブラシの交換時期
歯周病用歯ブラシも一般的な歯ブラシと同様に、毛先が広がったり、摩耗している場合は交換する必要があります。歯ブラシの交換時期は、個人差がありますが、一般的には1~3ヶ月程度で交換するようにしましょう。また、歯磨きをする前に毛先をしっかりと濡らすことも大切です。
〇歯周病用歯ブラシの効果
歯周病用歯ブラシを使うことで、歯垢やプラークをしっかりと取り除くことができます。歯周病の原因となる細菌の繁殖を抑えることができるため、歯周病の予防や進行を遅らせることができます。
〇まとめ
以上のポイントに注意しながら、歯周病用歯ブラシを使って歯磨きをすることで、歯垢やプラークをしっかりと取り除くことができます。また、歯周病の原因となる細菌の繁殖を抑えることができるため、歯周病の予防や進行を遅らせることができます。
Q&A子供用歯ブラシについて
23.04.21(金)
はじめに
子供の歯磨きは、健康的な歯と歯茎を保つために非常に重要です。子供用歯ブラシを使用することで、子供たちが歯磨きを楽しく行い、健康的な歯を維持することができます。
〇子供用歯ブラシの選び方
子供用歯ブラシは、年齢や歯の状態に合わせて選ぶことが重要です。幼児向けの歯ブラシは、柔らかい毛先で、小さな頭部が特徴的です。幼児の歯はまだ柔らかく、口の中が小さいため、このタイプのブラシが最適です。
幼児用のブラシを選ぶ際には、毛先が柔らかいかどうかを確認することが大切です。また、グリップの形状や大きさも重要なポイントです。子供が握りやすく、歯磨きがしやすいように、グリップが適切な大きさと形状であることが望ましいです。
〇子供が歯磨きをする際のアドバイス
子供には、正しい歯磨きの方法を教えることが重要です。正しい歯磨き方法は、歯垢を効果的に除去し、虫歯や歯周病を予防するために必要です。
歯磨きの順序は、正面の歯からはじめ、左右に移動して磨く方法が良いでしょう。歯磨き粉は、子供の年齢や量に応じて適切な量を使用するようにしましょう。
〇子供用歯ブラシのメンテナンス方法
子供用歯ブラシを使用していると、毛先に歯垢や食べかすが付着し、清潔に保つことが難しくなることがあります。ブラシを洗う際には、水でしっかりとすすぎ、乾いた場所に保管することが重要です。
また、子供用歯ブラシは、定期的に交換する必要があります。通常、1~3か月で交換することが望ましいです。
〇子供用歯ブラシのおすすめ
子供用歯ブラシには、年齢や好みに合わせたさまざまなデザインがあります。お気に入りのキャラクターや色使いのものを選ぶことで、子供たちが歯磨きを楽しみながら行うことができます。
また、口腔衛生製品の中には、子供向けに開発されたものもあります。例えば、子供用の歯磨き粉には、フッ素が含まれているものがあります。フッ素は、歯の表面を強化し、虫歯予防効果があります。
さらに、子供用歯ブラシには、電動式のものもあります。電動式のブラシは、子供が手磨きするよりも効果的な歯磨きができるため、虫歯や歯周病を予防することができます。
〇まとめ
子供用歯ブラシは、子供たちが歯磨きを楽しく行い、健康的な歯を維持するために非常に重要です。適切なブラシの選択と正しい歯磨き方法を教えることで、子供たちは歯磨きを習慣化することができます。また、子供用歯ブラシの定期的なメンテナンスと交換を行うことで、効果的な歯磨きを継続することができます。適切な子供用歯ブラシを選び、歯磨きを楽しみながら行うことで、健康的な歯を維持することができます。
Q&A歯ブラシについて
23.04.20(木)
歯ブラシについて教えてください
歯ブラシは、歯と歯茎を清潔に保ち、口臭や虫歯などの口内環境の問題を予防するために使用される一般的な口腔衛生用具です。以下では、歯ブラシについて詳しく説明します。
1.歴史 歯ブラシは、紀元前3500年頃のエジプトの壁画に描かれているように、古代から存在していました。しかし、最初の現代的な歯ブラシは、中国で7世紀に発明され、17世紀にはヨーロッパに伝わりました。現代の歯ブラシは、19世紀にナイロン製のブリッスルが発明されて以降、多くの改良が加えられています。
2.種類 歯ブラシには、以下のような種類があります。
- 手動歯ブラシ:毛束を持った柄があり、手で歯を磨くために使用します。
- 電動歯ブラシ:電池や充電式の電源で動くブラシで、手動よりも効率的に歯垢を除去することができます。
- インターデンタルブラシ:歯と歯の間の隙間を磨くために使用する小さなブラシです。
3.毛束 歯ブラシの毛束には、以下のような種類があります。
- ソフト:歯肉が弱い人や、歯の表面を傷つけたくない人に適しています。
- ミディアム:普通の歯肉と歯の表面を持つ人に適しています。
- ハード:歯肉が強い人や、歯の表面に歯垢がたまりやすい人に適しています。
4.毛束の材質 歯ブラシの毛束の材質には、主に以下のようなものがあります。
- ナイロン毛 現在の一般的な歯ブラシに使用されている毛束の材質で、ナイロン繊維を使用しています。ナイロン毛は、硬さや太さによって種類が分かれており、柔らかい毛から硬い毛まで幅広く用意されています。一般的に、柔らかい毛の方が歯茎や歯を傷つけずに優しく磨くことができます。
- ポリエステル毛 ナイロン毛に比べ、柔らかい毛束を作ることができるため、歯ブラシに使用されることがあります。また、ポリエステル毛は、水に強いため、水気が多い場所でも劣化しにくく、耐久性に優れています。
- 天然毛 ナイロンやポリエステルなどの合成繊維を使用せず、天然素材を使用して作られる歯ブラシもあります。天然素材としては、動物の毛(豚毛、馬毛、山羊毛)や植物繊維(竹)を使用する場合があります。
5.歯ブラシの使い方 歯ブラシの使い方は、以下の通りです。
- 正しいブラッシングの順序は、外側、内側、咬合面の順番で磨くことです。
- ブラッシングは歯肉に向かって45度の角度で行い、歯と歯茎の境界を狙ってブラシを動かします。
- 歯と歯茎の境界をブラシの毛先で磨き、歯の表面全体を優しく縦方向にブラッシングします。
- 歯と歯茎の境界には、水平方向にブラッシングします。
- 最後に、舌と口の中を磨くことを忘れないでください。
6. 歯ブラシの交換時期 歯ブラシは、使用により毛先が曲がったり、毛先がヘタって歯垢をきれいに除去できなくなるため、定期的に交換する必要があります。一般的に、歯ブラシは1~3ヶ月に一度交換するのが望ましいとされています。
7. 歯ブラシの保存方法
歯ブラシは、使用後に水気をよく切って、水分の多い場所に保管しないようにしてください。また、歯ブラシは他のブラシと一緒に保管しないようにし、風通しのよい場所に保管するのが望ましいです。さらに、歯ブラシを外出先で使用する場合は、清潔なケースに入れて持ち運ぶようにしましょう。
以上が、歯ブラシについての詳しい説明です。歯ブラシを正しく使い、定期的に交換することで、口腔衛生を保ち、健康な口内環境を維持することができます。
Q&A電動歯ブラシについて
23.04.19(水)
電動歯ブラシとは
電動歯ブラシとは、電気モーターによってブラシの動きを自動的に制御する歯ブラシのことです。一般的な手動式の歯ブラシと比較して、電動歯ブラシはより高速でブラシを動かすことができ、より効率的な歯磨きを可能にします。
電動歯ブラシには、回転式と振動式の2つのタイプがあります。回転式の電動歯ブラシは、ブラシヘッドが高速で回転するように設計されています。一方、振動式の電動歯ブラシは、ブラシヘッドを高速で左右に振動させるように設計されています。
〇電動歯ブラシのメリット
電動歯ブラシは、ブラシヘッドの高速な振動や回転によって、手動の歯ブラシよりも効率的に歯垢を取り除くことができます。歯垢は歯周病の原因となる細菌の繁殖を促すため、歯周病予防にも有効です。また、歯垢を取り除くことで、口臭の原因となる細菌や食べかすも一緒に取り除くことができます。このため、電動歯ブラシを使うことで口臭を改善する効果も期待できます。
さらに、電動歯ブラシには、手動の歯ブラシでは届きにくい箇所にも磨き残しがなく、歯の表面や隅々まで効率的に磨くことができるというメリットもあります。また、電動歯ブラシにはタイマーやブラシ交換時期のアラームなどの機能も搭載されているものが多く、歯磨きの時間やブラシの交換時期を管理するのに役立ちます。
一方で、電動歯ブラシには電源が必要なため、充電が必要なものや電池を使用するものがあります。また、ブラシヘッドの交換頻度や種類の互換性も確認が必要です。そのため、適切な使い方やメンテナンスを行い、適切なブラシヘッドを使用することが大切です。
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〇電動歯ブラシの種類と選び方
電動歯ブラシは、回転式と振動式の2種類があります。回転式は、ブラシヘッドが円を描くように回転するタイプで、ブラシの回転力で歯垢を取り除くことが特徴です。一方、振動式はブラシヘッドが高速で振動するタイプで、ブラシの振動力で歯垢を取り除くことが特徴です。回転式と振動式では磨き方が異なりますが、どちらのタイプも効果的に歯垢を取り除くことができます。
振動式の電動歯ブラシには、軽い力で磨けるというメリットがあります。振動によって歯垢を取り除くため、強い力で磨く必要がなく、歯への負担を軽減することができます。また、振動式の電動歯ブラシには、磨き方を変えることができるものがあるため、個人に合わせた磨き方ができるというメリットもあります。
また、電動歯ブラシを選ぶ際には、ブラシの交換頻度や種類の互換性の確認が重要です。ブラシヘッドは、通常3ヶ月に1度の交換が推奨されています。また、ブラシヘッドの種類によっては、本体によっては互換性がない場合があります。そのため、購入前にブラシの交換頻度や種類の互換性を確認することが大切です。
予算に合わせた選び方のポイントとしては、機能や性能の違いがあります。機能が豊富で性能の高いものほど、価格が高くなります。予算に合わせて必要な機能や性能を選ぶことが重要です。また、電動歯ブラシは長期間使うものであるため、耐久性やメンテナンスのしやすさにも注目しましょう。
〇電動歯ブラシの使い方と注意点
電動歯ブラシを正しく使うことで、より効果的な歯磨きができます。ここでは、電動歯ブラシの正しい使い方と磨き方のポイント、適切な洗浄方法と保管方法、そして電池や充電器の取り扱いについて説明します。
まず、電動歯ブラシの正しい使い方と磨き方のポイントです。
歯ブラシの先端を歯と歯肉の境目に当て、少しずつ動かしながら磨くのが正しい磨き方です。力を入れすぎず、約2分間かけて丁寧に磨くことがポイントです。また、歯ブラシの動かし方には、振動式の場合は垂直に、回転式の場合は斜めに動かすことが効果的です。
次に、適切な洗浄方法と保管方法についてです。
歯ブラシを使用した後は、ブラシヘッドを水でよく洗い、清潔な場所で乾かすようにしましょう。また、共用の場所で使用する場合は、個別に保管するか、カバーをつけるなどの対策をすることが望ましいです。ブラシヘッドは、定期的に交換することも忘れずに行いましょう。
最後に、電池や充電器の取り扱いについてです。
電動歯ブラシは電池式と充電式がありますが、どちらの場合も正しく取り扱うことが大切です。電池式の場合は、使用後は電池を外すか、電源を切るようにしましょう。充電式の場合は、本体や充電器が濡れないように注意して、充電の際は使用説明書に従って充電してください。
以上が、電動歯ブラシの使い方と注意点のポイントです。正しく使って、より効果的な歯磨きを行い、口腔衛生の維持に努めましょう。
〇まとめ
電動歯ブラシのメリットとして、効率的な歯磨きが可能であり、歯周病予防にも効果的です。また、歯垢を取りやすくするためにも有効で、口臭予防につながるという利点があります。
電動歯ブラシには、回転式と振動式の2種類があります。振動式は、軽い力で効果的に磨けるというメリットがあります。また、ブラシの交換頻度や互換性の確認が重要であり、予算に合わせた選び方のポイントも考慮する必要があります。
電動歯ブラシを正しく使うためには、正しい使い方と磨き方のポイントを把握しましょう。また、適切な洗浄方法や保管方法についても注意しましょう。さらに、電池や充電器の取り扱いにも注意が必要です。
以上のように、電動歯ブラシを効果的に使うためには、適切な選び方や正しい使い方、注意点について理解しておくことが重要です。
Q&A歯の構造と役割について
23.04.18(火)
Q.歯について教えてください
A.歯は口の中にあるとても重要な部分で、食べ物を噛むことや話すことなどの機能を果たしています。歯はエナメル質、象牙質、セメント質、歯髄といった部位から構成されています。
Q.歯の役割について教えてください
A.歯は口の中で様々な役割を果たしています。以下に主な歯の役割を説明します。
・咀嚼(そしゃく):歯は、食べ物を噛み砕いて飲み込みやすくする役割を担っています。歯がないと、食べ物を十分に噛み砕くことができず、胃腸に負担をかけることになります。
・話し言葉:歯は、発音を補助する役割を担っています。特に前歯や舌に振れる歯が発音に大きく影響します。
・外観:歯は人の外観にも影響を与えます。白く健康的な歯並びは、美しく清潔感のある印象を与えることができます。
・健康:歯は口の中の健康を維持するために重要な役割を果たします。虫歯や歯周病などの病気にかかると、歯を失ったり、全身の健康にも影響を及ぼすことがあります。
Q.歯の構造について教えてください
A.
・エナメル質は、歯の表面を覆う最も硬い物質で、主にハイドロキシアパタイトという無機物質から成っています。また、歯の機能を維持するためにとても重要で、象牙質と比べて酸に強く、虫歯や磨耗にも強い部分です。ただし、エナメル質は一度削られると再生することができないため、ブラッシングやフッ素塗布をおこなってエナメル質を守ることが必要です。
・象牙質は、エナメル質の下にある部分で、主にハイドロキシアパタイトという無機物質と、コラーゲンという有機物質から成っています。象牙質はエナメル質より柔らかく、虫歯や磨耗に弱いため、虫歯が進行するといっきに象牙質にまで侵食してしまいます。
・セメント質は、歯根の表面を覆う硬い層で、主にハイドロキシアパタイトという無機物質と、コラーゲンという有機物質から成っています。セメント質は、歯を骨に固定するために重要であり、歯周病や歯周炎などの病気が進行すると、セメント質が破壊され、歯が抜け落ちる原因となります。
・歯髄は、歯の中心に位置する柔らかい部分で、主に血管や神経から構成されています。歯髄は、歯の感覚や酸や温度などの刺激に反応することで、歯の健康を維持しています。
歯の健康を保つためには、食後のブラッシングやフロスが大切です。また、健康的な食生活を維持し、歯科医院での定期検診も必要です。歯に問題がある場合は早めに歯科医師に相談してください。
Q&A歯の知覚過敏について
23.04.16(日)
歯の知覚過敏症とは、痛みや違和感を引き起こす刺激に対して過剰に反応してしまう状態のことです。歯の表面が削れた、歯茎が退縮することによって歯髄や神経が露出し、歯の知覚過敏症が起こることがあります。
*歯の知覚過敏症の主な原因としては、以下のようなものがあります。
- 歯の表面が削れたり、薄くなったりすることによって、歯の神経が露出してしまうことがあります。
- 歯茎が退縮することによって、歯根部が露出してしまい、歯の神経に刺激を与えることがあります。
- 過剰な歯磨きや歯ブラシの硬さ、歯間ブラシの使い方が不適切な場合に、歯の表面や歯茎を傷つけてしまうことがあります。
- 酸性飲料や食べ物を過剰に摂取することによって、歯のエナメル質が溶けてしまうことがあります。
- 歯の知覚過敏症の一番の原因はプラークです。
プラークが歯の表面に付着することで、細菌の産生する酸性物質を溜め込みます。酸性物質は歯のエナメル質を溶かし、象牙質を破壊すことがあり、エナメル質や象牙質が薄くなることによって、歯の神経が露出しやすくなります。そのため、プラークが蓄積することによって、歯の知覚過敏症が引き起こされることがあるのです。
また、プラークに含まれる細菌が歯周病を引き起こすことも知られています。歯周病によって、歯茎が退縮してしまうと、歯根部が露出することがあります。このようにして歯根部が露出することによって、歯の神経が刺激を受けやすくなり、歯の知覚過敏症が起こることがあります。
したがって、歯の知覚過敏症の予防や改善には、プラークの除去が重要です。適切な歯磨きや歯ブラシ、フロス、歯間ブラシなどを使って、歯垢をきちんと取り除き、口腔内の清潔を保つことが大切です。また、定期的な歯科医師の検診やクリーニングを受けることで、プラークの蓄積を防ぎ、歯の健康を維持することができます。
*治療法としては、
まずは原因を取り除くことが重要です。歯の表面が削れてしまっている場合は、歯科医師による治療が必要です。
歯の知覚過敏症の治療法として、歯科医師や歯科衛生士が歯の表面にフッ素を塗るフッ素塗布療法や、知覚過敏症状抑制剤を塗る方法があります。また、歯科医師による歯の表面に対するコンポジットレジンコーティング治療や、歯髄に対する治療もあります。
*セルフケアについては、
歯ブラシの選び方や使い方が重要です。歯ブラシは柔らかめのものを選び、歯を磨く際には優しく磨くようにしましょう。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロスなども併用することで、歯垢をしっかりと取り除き、歯の表面や歯茎を傷つけることなく清潔に保つことができます。
また、口腔内のpHを中性に保つことも大切です。酸性飲料や食べ物を摂取した場合は、その後に水を飲むことで口腔内のpHを中性に戻すことができます。さらに、フッ素入りの歯磨き粉を使うことで、歯を強化することができます。
*歯の知覚過敏症は、放置すると症状が悪化することがあります。早期に治療を行い、適切なセルフケアを続けることで、歯の知覚過敏症を改善することができます。
歯の知覚過敏症の予防や改善には、プラークの除去が重要です。適切な歯磨きや歯ブラシ、フロス、歯間ブラシなどを使って、歯垢をきちんと取り除き、口腔内の清潔を保つことが大切です。また、定期的な歯科医師の検診やクリーニングを受けることで、プラークの蓄積を防ぎ、歯の健康を維持することができます。
歯学博士 歯科医師
Q&A 歯のホワイトニングとは
22.08.28(日)
ホワイトニングとは
歯のワイトニングとは飲食物等の歯の表面に着いた色素汚れを取り除くことや、変色した歯を白くすることまでの広い意味があります。
具体的な方法としては、薬局薬店で売ってるデンタルリンスとか歯磨き粉からエステやサロン等でのホワイトニングそして歯科医院で薬剤を使って歯を白くすることとか、詰め物被せ物を用いて歯を白くするなど多くの処置があります。
狭い意味でのホワイトニングは、歯を削らずにお薬を使って白くすることを示しています。今回はこの部分に絞って解説させていただきます。
歯科医院で行うホワイトニングの種類
○クリーニング
歯科医師または歯科衛生士が歯科医院専用の器具と専用デンタルペーストを使用して歯の表面に着いた色素を擦って取り除くことで、歯が持つ本来の色(素の色)を引き出します。
○オフィスホワイトニング
歯科医師や歯科医師の指示のもと歯科衛生士が高濃度のホワイトニング薬剤を用いて歯の表面からエナメル質の中まで色素を分解して短期間で歯の色を白くしていく方法です。
○ホームホワイトニング
歯科医師が処方した薬剤と専用マウスピースを使ってご自身で好きな時におこなう方法ですのでちょっと期間がかかります。
○デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングとを組み合わせた方法で薬剤を使ったホワイトニングの中では仕上がりが一番綺麗になります。
○セラミック治療
変色したり銀歯が装着されている歯を白いセラミックで被せたり詰めたりする方法です
歯科医院でおこなう薬剤を使ったホワイトニングの効果
歯科医師や歯科医師の指示のもと国家資格を持つ歯科衛生士でなければ扱うことができない薬剤を使用して歯の中に薬剤を浸透させて色素を酸化させて分解し歯の持つ本来の色からさらに白くさせる効果が期待できます。オフィスホワイトニングの主な成分は過酸化水素で短時間で白さを引き出します。ホームホワイトニングの主な成分は過酸化尿素で期間はかかりますがゆっくりじっくり白さを引き出す効果があります。
歯科医院専用の薬剤を使ったホワイトニングの副作用や欠点
施術中や後に歯が染みる、時々ズキズキとすることが稀にあります。施術後からは飲食物やタバコのヤニなどが再着色するのでゆっくりと色の後戻りがあります。またグレーに変色しているケースでは効果が出にくいことがあります。
歯を白く維持するためのコツ
セルフケアでは着色するものを口に入れた後は歯を磨くとか磨けないなら早めにお水で口をゆすぐのが日常的にできることです。プロフェッショナルケアですと歯科医院で定期的にクリーニングをおこなってステインを取ったり、定期的にホワイトニングをすることで白さを維持することができます。
歯学博士 歯科医師
Q&A 歯を磨かないで寝るのは悪いことですか?
22.08.21(日)
歯を磨かないで寝るのは悪いことですか?
答えは イエス です。
仕事でクタクタになって帰宅したり、おいしい夕食をとってゆっくりした後というのは、歯を磨くのがめんどくさくなる時がたまにあることと思います。
歯を磨かないで寝るのが本当にたまにあるのは大きな問題を起こしませんが、習慣的に磨かないで寝るのはお口の健康にとってはよろしくありません。
歯を磨かないで寝るとどのようなことが起こるのでしょうか?
1.口の中に住み着いている細菌が口の中に残った食べかすの栄養素を取り込みます。
2.細菌がネバネバした物質を出して歯の表面にへばりつきそして増殖します。
この状態を歯垢(しこう)またはプラークと言います。見た目は乳白色で歯の色と区別しにくく、擦ると簡単に剥がれますが口をゆすぐだけでは取れません。また長い期間歯にくっついたままにしておいた歯垢はやがて黄色っぽい色になってきますがこれも擦れば取り除くことはできます。
3.増殖した細菌は酸を出してエナメル質を溶かし、時間とともに虫歯を作っていきます。
細菌は食べかすの中に含まれる糖分を取り込んで自信が生存するためのエネルギーを作り出すと共に歯を溶かすほどの酸を排出します。
4.残った歯垢は時間が経つと唾液の中のミネラルがくっついて石灰化します。
これは歯石と言ってブラッシングでは取り除くことができない程硬くなって歯にくっついてしまいます。ですので歯科医院に行かなければ取り除くことができません。
寝てる間は酸を中和したりばい菌の増殖を抑える唾液の出が悪くなるため、就寝中に虫歯になる物質が増えたり歯周病にかかりやすくなります。
口のトラブルのほとんどを占める歯周病や虫歯を防ぐためにも就寝前には歯磨きと歯の間のお掃除(デンタルフロスや歯間ブラシを使用したお掃除)をすることをおすすめします。
ガムとかマウスウォッシュ等の使用は爽やかな香りやスーッとする感覚で口の中を爽やかにしますが、歯ブラシやデンタルフロス・歯間ブラシのように歯垢を取り除くわけではありません。
また虫歯菌や歯周病菌を殺菌するようなマウスウォッシュもありますが、1部の細菌を殺すのには役立ちますがそれは歯の表面だけに効果があって歯垢の中には浸透しません。
マウスウォッシュを使用する場合は歯磨きと歯の間のお掃除をした後に使用することが効果的です。
歯学博士 歯科医師
Q&A キシリトールについて
22.08.18(木)
キシリトールは白樺や樫などの木から取れるキシランヘミセルロースと言う糖分を原料にして工業的に作られています。
ソルビトールやマルチトースと同じ糖アルコールの1種でイチゴなどにも含まれています。また砂糖と同じ程度の甘さで、口に含むと溶ける時に熱を奪うので冷たい感覚があり、チューイングガムやタブレットなどに使用されています。
日本では1997年4月に厚生労働省より食品添加物として認可されているほか国連食糧農業機関や世界保健機構もその効果を認めています。
虫歯菌は糖分を分解して酸を作り出すことで歯の表面が溶け出しこれが虫歯の原因となりますが、キシリトールは虫歯菌(特にミュータンス菌)によって分解されないため酸を作らせません。またキシリトールは甘みがつよいのでその刺激によって唾液も出やすくなります。
ミュータンス菌はエネルギーを使ってキシリトールを菌の中に取り込むのですが、菌の中ではそれを利用できないために再びエネルギーを使って外にキシリトールを排出します。
これを繰り返すことでエネルギーの無駄遣いを繰り返します。この無駄遣いによってミュータンス菌が増殖するとか、プラークを作ることが部分的に抑えられるのです。
また、キシリトールとカルシウムが結合して歯の表層に潜り込み再石灰化を促進して歯を硬くするありがたい作用もあります。
キシリトールによって歯を守るには、キシリトールが口の中に長くとどまっていないとその効果は期待できません。またキシリトールが50%以上配合されている事と、砂糖が含まれていないことが必要です。
これらの条件を満たした食品として虫歯予防の効果を期待できるものはチューイングガムとかタブレットであり、1日3回 3ヶ月以上継続することが良いと言われています。
購入の際はパッケージにある成分表をよく見てキシリトールの割合が50%以上で糖類が入っていないことを確認してください。
食後にキシリトール入りのガムやタブレットを摂取した後に歯磨きをすることが効果的です。歯磨きのポイントは、歯の間はデンタルフロスや歯間ブラシを、噛むところや歯の根本にはしっかりと歯ブラシの毛先が当たるように丁寧に磨いてみましょう。
キシリトールを使用しているからといって虫歯になるわけではありません。またプラークがなくなるわけではありませんのでしっかりとした口腔ケアは必要です。
歯学博士 歯科医師
Q&A 歯がしみる
22.07.31(日)
歯に歯ブラシの毛先が触れたときや、冷たい飲み物や食べ物で繰り返ししみる。これは知覚過敏起を起こしていることがあります。虫歯が無いとか歯の神経に炎症を起こしていないのが特徴です。
歯の構造は表層からエナメル質→象牙質→神経。また根っこの部分はセメント質→象牙質→神経となっています。象牙質に冷たいものや熱いものが触れたり、物理的に擦ったりするとその刺激が神経に伝わって痛みを感じます。つまり象牙質は痛みを感じる部分なのです。
知覚過敏の原因
知覚過敏の原因は象牙質にある小さな穴これを象牙細管と言いますが、この穴は象牙質の表面から歯の神経まで繋がっていてこの穴を通じて冷たいものなどの刺激が神経に伝わって歯がしみると言われる知覚過敏を起こします。象牙細管は加齢と共に少しずつ塞がってくることもありますので、象牙質が露出していても必ず知覚過敏が起こると言う事でもありません。
何かの原因で歯茎が下がると歯の根っこの表面にある象牙質が露出します。そこに食べ物や飲み物の冷たい刺激が加わってそれが神経に伝わり結果的にしみる。これがメカニズムです。
歯茎が下がる以外にも歯が折れてしまって象牙質が露出した時とか、歯ぎしりが激しい方は表面のエナメル質がすり減って結果的に象牙質が露出してきたとか、酸蝕症と言って酸性度の高い食べ物や飲み物や頻繁な嘔吐によりエナメル質が溶けてしまい象牙質が露出したとか、他にも色々とありますが代表的な原因としてこれらが挙げられます。
これらの原因で象牙質が露出したところに、歯磨きが不十分で歯垢(=プラーク)が付着していると、歯垢の出す酸によって象牙質が溶け出し、知覚過敏が助長されます。
治療の方法
セルフケアで対応する時
知覚過敏を起こしている象牙質に歯磨き粉をつけて磨くと余計削ってしまうので、歯磨き粉をつけずに歯ブラシでプラークをしっかり取り除いてあげましょう。歯磨き粉には研磨剤が入っているものが多いので象牙質を削らないようにするためにも歯磨き粉をつけずに磨きましょう。ただ歯磨きをした後の爽快感が欲しい場合は、歯磨き粉を全く付けないで歯を磨く「からみがき」をした後にほんの少量の歯磨き粉を使って歯に塗るようにすることで爽快感が得られます。
知覚過敏用の歯磨き粉もありますのでそれを使用するのも1つの手です。
セルフケアで対応しきれない時
この場合は歯科医院を訪れてください。
軽い知覚過敏であればしみるのを抑制するお薬を塗って象牙細管を化学的に埋めます。それでも効果がない場合はコンポジットレジン(= プラスチック)を用いて物理的に埋めます。
知覚過敏による痛みが強い場合とか痛みが長引く場合は歯の神経が炎症を起こしていることがあるので神経を取り除く治療をすることもあります。
歯がしみる原因の1つとして知覚過敏がありますが、他の原因としては虫歯や歯周病そして歯に亀裂が入ったとか詰め物被せ物が外れかかっているなど、いろいろな原因がありますので我慢なさらずに歯科医院へ足を運んでしっかりと診査診断を受けて知覚過敏を悪化させないように早めに治療を受けていただければと思います。
歯学博士 歯科医師