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【歯科医師・歯学博士が解説】じいじ・ばあばに伝えたい「令和の歯科新常識」。家族みんなで子供の歯を守るために

26.06.24(水)

こんにちは。帯広市・十勝エリアで「一生の健口(けんこう)」をサポートする、いしかわ歯科です。

当ブログではこれまで、「妊婦さん向けガイド」や「パパのための歯科サポート」、そして現在進行中の「0歳からの健口育成シリーズ」を通じて、お子様の歯並びや呼吸、食べ方の重要性をお伝えしてきました。

これらを実践しようとするパパ・ママから、最近よくこんなご相談をいただきます。

「じいじやばあばに、昔のやり方を勧められて困っているんです……」

「口移しや甘いおやつ、ダメって言いたいけど角が立ちそうで……」

核家族化が進んでいるとはいえ、ここ帯広・十勝エリアでは三世代で交流し、お孫さんのお世話を協力し合っている素敵なご家庭も多いですよね。しかし、歯科医療はこの数十年の間に劇的に進化しました。「昔の当たり前」が、今の「NG」になっていることも少なくありません。

今回は、家族みんなが笑顔で協力し合えるよう、「令和の歯科新常識」を分かりやすくまとめました。ぜひ、この記事をそっとご実家のLINEに送ったり、印刷して見せてあげたりしてくださいね。


1. なぜ「口移し・共有スプーン」は避けるべきなのか?

昔の常識:「家族なんだから、少しぐらい同じスプーンでも大丈夫」

令和の新常識:「むし歯菌は、周囲の大人から感染する『感染症』です」

生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には、実はむし歯菌(ミュータンス菌など)は一匹もいません。では、どこからやってくるのか? それは、周囲の大人からの唾液を介した感染です。

特に歯が生え始める生後6ヶ月から、奥歯が生え揃う3歳頃までは、むし歯菌が定着しやすい「感染の窓」と呼ばれる非常にデリケートな時期です。

  • 共有スプーン・箸の使用

  • 大人が噛み砕いたものを与える

  • お口へのキス

これらは、大人の口にいるむし歯菌をわざわざお孫さんの口へ引っ越しさせているようなものです。「家族の絆」は大切ですが、「食器の区別」は一生の歯の健康を守るための最大のプレゼントだと考えてください。

【Dr.いしかわのアドバイス】

大人の口を清潔に保つことも重要です。じいじ・ばあばも定期的に歯科検診を受け、お口の中の菌の数を減らしておくことが、結果的にお孫さんを守ることにつながります。


2. おやつとジュースの「質」と「タイミング」

昔の常識:「泣いたら甘いものをあげれば泣き止む」「ジュースは水分補給」

令和の新常識:「おやつは『第4の食事』。砂糖の量より『時間』が問題」

前回のブログ「[第7回:おやつ=砂糖ではない?十勝の恵みで育てるおやつ習慣]」でも詳しく解説しましたが、子供にとってのおやつは栄養を補うためのものです。

特に注意したいのが「アメ、チョコ、キャラメル、スポーツ飲料」です。これらは長時間お口の中に糖分を留めてしまいます。

  • 「孫が可愛くて、つい欲しがるままに甘いものをあげてしまう」

  • 「乳歯はどうせ生え変わるから少しくらいむし歯になってもいい」

こうした考え方は非常に危険です。乳歯のむし歯は、その下に控えている永久歯の質を弱くしたり、歯並びを悪くしたりする原因になります。

【家族で決めたいおやつルール】

  1. 「時間」を決める: ダラダラ食べをさせない。

  2. 「代わりの楽しみ」を見つける: 食べ物ではなく、十勝の公園での遊びや、絵本読み聞かせを「ご褒美」にする。

  3. 「十勝の特産品」を活かす: 甘いお菓子の代わりに、蒸かしたジャガイモやトウモロコシなど、噛み応えのあるものを用意する。


3. 「仕上げ磨き」の進化とフッ素の重要性

昔の常識:「歯磨き粉はつけすぎちゃダメ」「うがいはしっかり」

令和の新常識:「0歳から高濃度フッ素を使い、うがいは最小限に」

歯磨きの常識もアップデートされています。最新のガイドライン(2023年改定)では、歯が生え始めた瞬間から「フッ素」を活用することが強く推奨されています。

詳しくは「[第5回:2026年版・子供のフッ素と歯磨き粉の選び方]」にまとめていますが、ポイントは以下の3点です。

項目 昔の常識 令和の新常識 (2026年現在)
開始時期 うがいができるようになってから 歯が生えたらすぐ (0歳児から)
フッ素濃度 子供用は低濃度が良い 950ppm以上 (大人とほぼ同等) を少量使う
うがいの回数 何度もしっかりゆすぐ 少量の水で1回だけ (フッ素を残す)

じいじ・ばあば世代の親御さんには「そんなにフッ素を使って大丈夫?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、現在の医学では、適切な量を守ればフッ素は歯を強くし、再石灰化を助ける極めて安全で効果的なものと証明されています。


4. 歯並びは「遺伝」だけではない!「機能」で決まる

昔の常識:「歯並びが悪くなるのは遺伝だから仕方ない」

令和の新常識:「お口周りの『癖』や『環境』で歯並びは変えられる」

「うちの家系はガタガタだから、この子も矯正が必要になるわね」……そんな風に諦めていませんか? 確かに遺伝の要素もありますが、実は 「お口の機能(使い方)」が歯並びに与える影響は非常に大きい のです。

当院が本シリーズで繰り返しお伝えしてきた以下のポイントは、すべて歯並びに関係しています。

  • [第2回:正しい抱っこと寝かせ方の姿勢]

  • [第4回:お口ポカン(口呼吸)の防止]

  • [第6回:足の裏を地面につけて食べる姿勢]

じいじ・ばあばにお願いしたいのは、「お孫さんの姿勢やお口の癖」を優しくチェックしていただくことです。

「いつもお口が開いているよ」「姿勢が丸まっているよ」と気づいてあげること、そして一緒に「あかんべー遊び」などのトレーニングを楽しむことが、将来の矯正治療を回避する一歩になります。


5. 家族みんなで「いしかわ歯科」の定期検診へ!

歯科医院は「痛くなってから行く場所」から、「健康を育て、守るために通う場所」 へと変わりました。

帯広のいしかわ歯科では、お子様のむし歯チェックだけでなく、「噛む力」「飲み込む力」「正しい呼吸」といった、全身の健康につながる口腔機能を歯科医師・歯学博士の視点から総合的に評価しています。

帯広・十勝の子育て世代を支える最新設備

当院では、2026年2月より「最新の電子カルテシステム」「自動精算機」を導入いたしました。

「子供を連れての会計待ちが大変……」という親御さんの負担を大幅に軽減し、よりスムーズに診察を受けていただける環境を整えています。また、4月からは診療時間を一部変更(土曜午後休診・第3水曜午前診療)し、より地域ニーズに合わせた体制でお迎えいたします。


まとめ:家族の「愛情」を「正しい知識」で形にする

じいじ・ばあばがお孫さんを思う気持ち、パパ・ママがお子様の将来を願う気持ち。形は違えど、その根底にあるのは大きな「愛情」です。

昔の常識を否定するのではなく、「今は医学が進んで、こういう風に言われているんだって」と、新しい知識を家族で共有してみてください。家族全員が同じ方向を向いてお子様の成長を見守ることが、お子様にとって何よりの幸せです。

いしかわ歯科は、三世代で通える「地域のホームドクター」として、十勝の皆さまの健やかな毎日をこれからも全力で応援し続けます。


【いしかわ歯科からのお知らせ】

当院では、患者様により快適に受診していただけるよう、2026年2月より新しい電子カルテシステムが本格稼働し、自動精算機も導入いたしました。お会計の待ち時間がぐっと短縮され、大変ご好評をいただいております。

また、4月より診療時間が一部変更となり、土曜午後が隔週で休診となります。ご来院の際はご確認をお願いいたします。


この記事を書いた人

いしかわ歯科 院長

【帯広】いしかわ歯科 院長:石川

(歯科医師・歯学博士)

帯広市で20年以上にわたり地域医療に従事。「予防に勝る治療なし」をモットーに、子供から大人まで、科学的根拠に基づいた歯科治療を提供している。

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[電話番号] 0155-35-2442

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※本記事は情報提供を目的としており、個別の診療行為に代わるものではありません。お子様の呼吸や歯並びに関するご不安は、歯科医師または専門医にご相談ください。