歯の寿命を延ばす!インレー修復のメリットとデメリット徹底解説
25.03.04(火)
目次
- インレー修復ってどんな治療?
- どんな時にインレー修復が適しているの?
- インレー修復のステップ
- インレー修復のメリット
- インレー修復のデメリットと注意点
- 治療後のケア
- まとめ
インレー修復ってどんな治療?
みなさん、こんにちは!
「インレー修復」という言葉、初めて聞く方も多いかもしれませんね。簡単に言うと、虫歯などで削った歯にぴったり合う詰め物(インレー)を装着して修復する治療法です。
インレーは、金属、セラミック(陶器)、レジン(プラスチック)などの素材で作られ、審美性(見た目の美しさ)や耐久性を考慮して選ばれます。
また、インレーとよく比較される治療法に「オンレー」があります。インレーは主に歯の一部のみを覆うのに対し、オンレーは歯の咬合面(噛み合わせる面)全体を覆う詰め物です。
どんな時にインレー修復が適しているの?
インレー修復は、以下のようなケースに適しています。
- 虫歯によって歯の一部を失った場合
- 以前の詰め物が劣化・欠損した場合
- 咬合面(噛み合わせる面)に欠損やひび割れがある場合
- 自然で美しい仕上がりを求める場合
インレー修復のステップ
インレー修復の治療は通常2~3回の通院が必要です。治療の流れは以下のとおりです。
- 検査と診断: 歯科医師が歯の状態を診察し、レントゲンを撮影して治療計画を立てます。
- 歯の形成(削る処置): 虫歯部分や古い詰め物を取り除き、インレーがぴったり合う形に歯を整えます。
- 型取り: 歯の精密な型を取り、インレー製作の準備を行います。
- インレーの製作: 歯科技工士が歯の色や形に合わせて、精密なインレーを作ります。
- インレーの装着・調整: 完成したインレーを試着し、噛み合わせを確認した後、接着剤で固定します。
インレー修復のメリット
インレー修復には、以下のようなメリットがあります。
- 審美性: セラミックなどを使用することで、天然の歯に近い自然な見た目を再現できます。
- 歯の保護: 歯の強度を高め、再び虫歯になるリスクを減らします。
- 耐久性: 適切なケアを行えば、長期間にわたり使用できます。
- 適合性: 精密に作製されるため、歯とのフィット感が良く、隙間から虫歯になるリスクを抑えられます。
インレー修復のデメリットと注意点
メリットが多いインレー修復ですが、いくつかのデメリットや注意点もあります。
- 費用: 保険適用の素材もありますが、審美性の高いセラミックなどの素材は自由診療となるため、費用が高くなることがあります。「費用面が気になる…」という方は、事前に歯科医院で相談してみることをおすすめします。
- 治療期間: インレーは歯科技工士による精密な製作が必要なため、治療完了までに通常2~3回の通院が必要です。「すぐに治療を終えたい…」という方には、他の治療法も検討する必要があるかもしれません。
- 破損リスク: 特にセラミックインレーは、強い力が加わると割れてしまうことがあります。硬い食べ物や歯ぎしりなど、日常的な習慣によってインレーが欠ける可能性があるため、噛み合わせの調整やナイトガード(就寝中に装着するマウスピース)の使用を検討すると良いでしょう。
治療後のケア
インレー修復を長持ちさせるためには、日々のケアが欠かせません。以下のポイントに気をつけましょう。
- 丁寧な歯磨きを行い、インレーの周囲を清潔に保つ
- デンタルフロスや歯間ブラシを使用して、歯と歯の間の汚れをしっかり除去
- 定期検診を受けて、インレーの状態や噛み合わせをチェック
- 硬い食べ物を避けるなど、過度な負担をかけないよう注意する
まとめ
インレー修復は、歯の機能と美しさを取り戻すための優れた治療法の一つです。
一方で、費用や治療期間、破損のリスクといった注意点もあるため、治療を検討する際は、歯科医師としっかり相談することが大切です。
「自分に最適な治療法は何?」と悩んでいる方は、ぜひお近くの歯科医院に相談してみてくださいね。健康な歯を守るために、インレー修復を上手に活用し、素敵な笑顔をキープしましょう!
帯広 歯科 歯学博士 歯科医師 いしかわ歯科
医院長 石川
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