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歯根破折とは何ですか?

24.01.12(金)

タイトル:歯根破折の症状と治療

はじめに:

歯根破折とは、歯の根部分が割れる、または亀裂が入る状態を指します。この状態は、外傷や過度の咬合圧、長期にわたる歯の摩耗などによって引き起こされることがあります。歯根破折の症状は多岐にわたり、噛む際の痛み、歯茎の腫れや感染、時には歯の動揺や色の変化などが見られます。しかし、これらの症状は他の歯科疾患と似ているため、診断が難しいことがあります。また、症状が非常に微細であいまいな感覚で、初期段階では自覚症状がほとんどないケースも少なくありません。

 

歯根破折の原因:

歯根破折の原因は、虫歯や歯周病、外傷など多岐にわたります。虫歯や歯周病は、歯や歯根の構造を弱める主要な要因です。虫歯が進行し、大きな部分が崩壊すると、歯の構造が弱まり、歯根に亀裂が入りやすくなります。また、歯周病は歯を支える骨や組織の破壊を引き起こし、これが歯根の安定性を低下させ、破折のリスクを高めます。

外傷による歯根破折は、スポーツ中の事故や交通事故、転倒などによる直接的な衝撃が原因で起こります。特に、接触スポーツや極端なアウトドア活動を行う際には、歯に強い力が加わりやすく、歯根破折のリスクが高まります。

さらに、歯科治療が原因で歯根破折が起こることもあります。例えば、大きな充填治療や根管治療後の歯は、元の強度を失いやすく、後に破折することがあります。また、歯を削る処置や歯列矯正治療が歯根にストレスを与え、破折の原因となることもあります。

 

歯根の割れ方と歯根破折の症状:

歯根の割れ方はさまざまです。縦、横、亀裂、剥離など、さまざまなパターンがあります。

症状は、以下のようなものがあります。

  • 噛んだ時に痛みが出る
  • 歯がしみる
  • 歯茎が腫れる
  • 歯が動く

また、歯根破折の症状は、はっきりとしにくいことも特徴です。例えば、神経を抜いた歯が痛む、被せ物が取れやすいなどの症状が、歯根破折が原因で起こることがあります。

 

 

歯根破折の治療:

歯根破折の治療方法は、破折の程度や位置、歯の全体的な健康状態によって異なります。基本的に重度の破折では抜歯が必要となることが多いですが、状況に応じてさまざまな治療オプションが考慮されます。

  1. 抜歯:破折が重度で歯の保存が不可能、または破折が歯根の下部に位置している場合、抜歯が選択されます。抜歯後は、インプラントやブリッジ、部分入れ歯などによる補綴治療が行われることが一般的です。
  2. 歯の再接着:破折が歯冠部に限局している場合や、歯根の上部であれば、折れた部分を特殊な接着剤で再接着する方法が選択されることがあります。この方法は、特に前歯などの見た目が重要な場合に適しています。
  3. 根管治療:破折が歯の神経(歯髄)に影響を及ぼしている場合、根管治療が必要になることがあります。この治療では、感染したり炎症を起こしたりした歯髄を取り除き、その後で歯を充填します。
  4. クラウンやオンレー:破折が比較的軽度で、歯の大部分が健全である場合、クラウンやオンレーを用いて歯を補強し、保護することが可能です。
  5. 歯の分割治療:特に多根性の歯(例えば奥歯)で、一部の根だけが破折している場合、破折した根を除去し、残りの部分を保存する治療が行われることもあります。

これらの治療方法は、患者の状況やニーズ、さらには治療の複雑さや費用など、多くの要因を考慮して選択されます。

 

歯根破折の予防:

歯根破折を予防するためには、虫歯や歯周病を予防することが大切です。また、歯ぎしりや食いしばりをする方、スポーツや激しい運動をする際には、マウスピースを使用するなど、歯を守るための対策をしておきましょう。

 

まとめ:

歯根破折は、歯の根が割れてしまうことで起こる症状です。歯根破折の症状は、噛んだ時に痛みが出る、歯がしみる、歯茎が腫れるなど、さまざまです。また、はっきりとした症状が出にくいことも特徴です。

歯根破折の原因は、虫歯や歯周病、外傷などです。

歯根破折の治療は、基本的には抜歯となります。しかし、ケースによっては、歯を抜いて接着剤でくっつけるという方法も取られることがあります。

歯根破折を予防するためには、虫歯や歯周病を予防することが大切です。また、スポーツや激しい運動をする際には、マウスピースを使用するなど、歯を守るための対策をしておきましょう。

帯広 帯広市 いしかわ歯科

歯医者 歯科 歯学博士 歯科医師

医院長 石川

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