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朝の口臭がひどいのはどうして?

23.09.21(木)

「朝の口臭がひどいのはどうして?」

おはようございます。今朝、起きたときの口臭が気になりましたか?「朝の口臭がなぜこんなにひどいの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。今回は、その原因と対策方法について詳しくお伝えします。

朝の口臭の主な原因

1.唾液の分泌量が減少する
朝、目覚めたときの口臭が特に気になることは多いもの。その主な原因として「唾液の分泌量の減少」が挙げられますが、実際にはその背後には複雑な生理的メカニズムが存在します。ここでは、唾液の役割とその重要性について詳しく探ってみましょう。

唾液の役割

  • 細菌の排除
    唾液には抗菌作用を持つ成分が含まれています。これにより、口腔内の細菌の増加を抑制し、細菌による口臭を予防します。また、細菌の代謝産物である悪臭を持つ化合物の生成も抑える役割があります。
  • 口腔内の浄化
    唾液は口腔内を洗浄する効果も持っています。食事中や日常の生活で口の中に取り込まれる食物のかすや細菌を洗い流す働きを持っています。
  • 口腔の保湿
    乾燥すると、口腔内の粘膜がダメージを受けやすくなります。唾液はこの粘膜を保護し、常に潤滑状態を保つ役割があります。

睡眠中の唾液の分泌

睡眠中、人は唾液をあまり生産しなくなります。これは、自律神経の働きに関連しています。活動的な時間帯では、交感神経が優位になり唾液の分泌が活発になりますが、睡眠時には副交感神経が優位となり、唾液の分泌が抑えられます。

このため、夜間や早朝には口腔内が乾燥しやすくなります。この乾燥した環境は、細菌の増殖にとって最適な環境となり、口臭の原因となる化合物が増加します。

 

2.口腔内に食べかすや細菌が残りやすい
夜、就寝前のケアが不十分だと、食べかすや細菌が口の中に残り、口臭の原因となります。

朝の口臭と口腔内の食べかす・細菌

朝の口臭を引き起こす主要な要因のひとつに、口の中に残る食べかすや細菌が存在します。これには、夜の口腔ケアの重要性が深く関連しております。以下で、これについて詳しく見ていきましょう。

口腔内の食べかすとは

食べかすは、食事をした際に歯や歯ぐきの間、舌の上などに残る食物の細片を指します。これが放置されると、口腔内の細菌の餌となり、細菌の活動が活発になります。

細菌の増殖と活動

口の中には数百種類以上の細菌が生息しています。これらの細菌の中には、食べかすや口腔内のプロテインを分解することで、悪臭を引き起こす揮発性硫黄化合物を生成する種類も存在します。

食べかすが残ると、このような細菌が増殖し、その結果として口臭を生じる化合物が増えることとなります。

夜の口腔ケアの重要性

夜間は唾液の分泌が減少するため、自然な洗浄作用が低下します。このため、就寝前の歯磨きや舌磨きは非常に重要です。しっかりと食べかすを除去し、細菌の繁殖を抑えることで、朝の口臭を大きく軽減することが可能となります。

結論として、夜の口腔ケアの徹底は朝の口臭予防の鍵です。定期的な歯のクリーニングや適切な歯磨き方法も合わせて取り入れることで、口臭をより効果的に予防することができます。

 

さらに、次のような要因も朝の口臭を悪化させる可能性があります。

  • 虫歯や歯周病などの口腔内疾患
  • 糖尿病などの内科的疾患
  • 喫煙や飲酒の習慣
  • 胃のもたれや消化不良
  • ストレス

これらの要因が関与している場合、早めの治療やケアが必要です。

朝の口臭を軽減するための対策

  1. 起床後すぐに歯磨きや舌磨きを行う
  2. こまめに水分を摂る
  3. 規則正しい食生活を心がける
  4. 喫煙や飲酒を控える
  5. ストレスを溜め込まないようにする

これらの対策を継続することで、朝の口臭を軽減することが期待できます。

朝の口臭は、多くの人が共通して抱える悩みです。しかし、適切なケアと生活習慣の見直しで、改善することは十分可能です。気になる方は、今日から上記の対策を試してみてくださいね!

帯広 歯科 歯学博士 歯科医師 いしかわ歯科

医院長 石川

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