歯を磨かないで寝るのは本当に悪いこと?
24.08.20(火)
答えは、間違いなく「イエス」です。
忙しい一日を終えて家に帰り、夕食を楽しんだ後、疲れて歯を磨かずにそのまま寝てしまいたくなることもあるでしょう。しかし、歯を磨かずに寝ることがたまにある程度なら大きな問題にはなりませんが、それが習慣になると、口腔内の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
歯を磨かないで寝ると何が起こるのか?
- 細菌の繁殖 口腔内には常に数億の細菌が存在しています。これらの細菌は、口の中に残った食べかすを栄養源として増殖します。特に就寝中は唾液の分泌が減少し、細菌が繁殖しやすい環境が整います。
- 歯垢の形成 細菌はネバネバとした物質を作り出し、それが歯の表面に付着して歯垢(プラーク)となります。歯垢は歯の色と似ているため見た目では分かりづらいですが、放置すると歯にしっかりと付着し、簡単には取り除けません。また、長期間放置された歯垢は黄色っぽく変色し、さらに除去が困難になります。
- 虫歯のリスク 増殖した細菌は酸を生成し、この酸が歯のエナメル質を徐々に溶かし始めます。最終的には虫歯が形成されます。特に、食事後に歯を磨かないで寝ると、口腔内に残った糖分が細菌のエネルギー源となり、酸の生成が活発化してしまいます。
- 歯石の形成 歯垢が長時間歯の表面に留まると、唾液中のミネラルと結びつき、石灰化して歯石となります。歯石は非常に硬く、ブラッシングでは取り除けません。歯科医院での専門的なクリーニングが必要になります。
就寝前の歯磨きの重要性
寝ている間、唾液の分泌が減少するため、口腔内は細菌にとって繁殖しやすい環境になります。そのため、寝る前にしっかりと歯磨きを行い、歯垢や食べかすを取り除くことが、虫歯や歯周病を予防する上で非常に重要です。
また、歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯と歯の間もしっかりと掃除することが効果的です。これにより、歯ブラシだけでは届かない隙間の汚れも取り除けます。
ガムやマウスウォッシュの使用について
ガムやマウスウォッシュは、口内を爽やかにし、口臭を一時的に抑える効果がありますが、歯垢を除去することはできません。殺菌効果のあるマウスウォッシュもありますが、これも歯の表面にいる細菌には効果的であっても、歯垢内部の細菌までは届きません。
マウスウォッシュを使用する場合は、必ず歯磨きと歯間の清掃を行った後に使用することが最も効果的です。
まとめ
就寝前の歯磨きは、口腔内の健康を守るための基本的かつ重要な習慣です。歯垢や細菌を取り除くことで、虫歯や歯周病のリスクを大幅に減らすことができます。毎晩の歯磨きと丁寧なケアを怠らないようにしましょう。
帯広 歯科 歯学博士 歯科医師 いしかわ歯科
医院長 石川





