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歯科医師・歯学博士が解説!【初めての歯医者】1歳半検診後の「歯医者デビュー」はいつ?嫌がらないコツとQ&A

25.12.12(金)

1歳半検診が終わったら、次はいつ歯医者に行くべき?歯科医師・歯学博士が教える「歯医者デビュー」のベストなタイミング、嫌がらないための練習法、フッ素塗布の時期などをQ&Aで解説。「歯医者嫌い」にしないための親の心構えも紹介します。


【はじめに】親御さんが抱える「初めての歯医者」への不安

お子様の成長は嬉しい反面、初めてのことに直面するたびに不安も尽きないものです。 特に「歯医者さん」は、大人でも緊張する場所。「子どもが泣いてしまわないか」「まだ虫歯もないのに行く必要があるのか」と、ハードル高く感じてしまう親御さんも多いのではないでしょうか。

しかし、この時期の対応が、お子様の「一生の歯の健康」を左右すると言っても過言ではありません。

本記事では、歯科医師・歯学博士としての専門的な知見に基づき、1歳半検診を終えたお子様を対象に、「いつ」「どのように」歯医者デビューをさせるのが正解なのかを分かりやすく解説します。


1. 【結論】小児歯科が推奨する「初めての受診」のタイミング

結論から申し上げます。 初めての歯科医院受診に最適なタイミングは、 「1歳半検診が終わった直後から、2歳になるまでの間」です。

多くの自治体で行われる「1歳半検診」では、簡単な歯科チェックが行われます。実は、この検診が終わった直後こそが、かかりつけの歯科医院を見つけるベストな時期なのです。

なぜ「1歳半〜2歳」なのか? 理由は大きく3つあります。

  1. 虫歯リスクの急増 奥歯が生え始め、食事やおやつの幅が広がるため、虫歯のリスクが一気に高まります。

  2. プロによる予防ケアの開始 家庭の歯磨きだけでは落とせない汚れを除去し、高濃度のフッ素塗布を行うことで歯質を強化できます。

  3. 「場所慣れ」の黄金期 「痛くなってから(治療)」ではなく「何もない時(予防)」に行くことで、「歯医者=怖くない場所」という認識を植え付けられます。これが将来の「歯医者嫌い」を防ぐ最大のコツです。


2. 「歯医者嫌い」にしない!デビューを成功させる3つのステップ

いきなり連れて行くのではなく、少しの準備をするだけで、お子様の反応は劇的に変わります。

ステップ1:お家で「予行演習」をする まずはご家庭で「歯医者さんごっこ」をして雰囲気に慣れさせましょう。

  • 親御さんが歯医者さん役になり、「あーん」とお口を開ける練習をする。

  • 歯ブラシで優しく触れながら「今度、歯医者さんでピカピカにしてもらおうね」とポジティブな声かけをする。

ステップ2:お子様に合った歯科医院を選ぶ 「近いから」だけで選ばず、以下のポイントをチェックしましょう。

  • 「小児歯科」を掲げている、または力を入れているか。

  • スタッフが子ども慣れしているなど、歓迎ムードがあるか。

  • 無理に押さえつけず、トレーニング(練習)から始めてくれるか。

ステップ3:親御さんの「言葉選び」と「心構え」 実はこれが最も重要です。以下の言葉は避けてください。

× NGワード:「痛くないよ」「怖くないよ」

脳は否定語を理解しにくいため、「痛い」「怖い」という単語だけが印象に残ってしまいます。

OKワード:「お口の中を探検しに行こう!」「歯をツルツルにしてもらおうね」

また、親御さんが不安な顔をしていると、お子様に伝染します。「楽しい場所に行く」というリラックスした雰囲気で連れてきてあげてください。


3. 親御さんの疑問を解消!初めての歯科医院Q&A

Q1:何ヶ月ごとに通えばいいですか? A. 基本は「3〜4ヶ月ごと」の定期検診をおすすめします。 子どもの歯(乳歯)はエナメル質が薄く、虫歯になると進行が非常に早いです。3ヶ月に一度チェックしていれば、万が一虫歯ができても「削らずに済む初期段階」で発見できる可能性が高まります。虫歯リスクが高い場合は、2ヶ月ごとをご提案することもあります。

Q2:フッ素塗布はいつから始めるべきですか? A. 上下の歯が生え始める「1歳前後」から可能です。 特に1歳半以降、奥歯が生えてきたら積極的に行いましょう。歯科医院の高濃度フッ素は、市販の歯磨き粉よりも効果が高く、定期的に塗ることで歯質を強くガードします。

Q3:泣いてしまっても大丈夫ですか? A. 全く問題ありません!遠慮なく連れてきてください。 初めての場所で泣くのは、お子様にとって正常な防衛反応です。私たちは泣く子に慣れています。「今日は椅子に座れただけ」「挨拶できただけ」でも大きな一歩。無理に治療せず、お子様のペースに合わせて進めますのでご安心ください。

Q4:治療ではなく検診だけでも連れて行っていいですか? A. もちろんです!むしろ「検診だけ」の時こそ来てください。 痛くなってから来ると、どうしても「治療(怖いこと)」が必要になります。「痛くない時に、褒められに行く場所」として通うことが、お子様を歯医者好きにする一番の近道です。


まとめ:お子さんの「一生の健康」を守る第一歩

お子様の歯の健康は、親御さんから贈ることができる最高のプレゼントです。

「虫歯になってから」ではなく、「虫歯にならないために」。 1歳半検診が終わったら、ぜひ一度、お近くの歯科医院のドアを叩いてみてください。

当院では、お子様が笑顔で通えるよう、無理のないペースで診療を進めています。「うちの子、泣いちゃうかも…」と心配な方も、まずは遊びに来る感覚でご相談ください。私たちと一緒に、お子様の健康な未来を守っていきましょう。

 

監修・執筆者プロフィール

【帯広】いしかわ歯科 院長:石川

(歯科医師・歯学博士)

帯広市で20年以上にわたり地域医療に従事。「予防に勝る治療なし」をモットーに、子供から大人まで、科学的根拠に基づいた歯科治療を提供している。

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