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【帯広の歯科医師が解説】子供の虫歯予防に「シーラント」は本当に必要?効果とデメリット

25.12.05(金)

子育て中の親御さんにとって、「子供の虫歯予防」は大きな悩みの一つではないでしょうか。

特に、歯磨きが難しい奥歯の溝は、虫歯になりやすく進行も早い厄介な場所です。

そんな中、歯科検診などで「シーラント」という言葉を耳にされたことはありませんか?

「歯を削らずに溝を埋める」と言われても、「本当に必要なの?」「副作用はないの?」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。

そこで本記事では、帯広市で歯科診療を行う歯科医師・歯学博士の立場から、科学的根拠に基づいて「シーラントの真実」を解説します。

これを読めば、お子様の歯を守るために今何をすべきかが明確になります。


 

 

 

 

 

1. 【結論】歯科医師・歯学博士が解説する「シーラント」とは?

 

結論から言うと、シーラントは子供の奥歯を守るために「非常に有効かつ推奨される」予防処置です。

シーラント(Sealant)とは?

直訳すると「封鎖剤」。奥歯の噛み合わせにある複雑な溝(小窩裂溝:しょうかれっこう)を、歯科用の樹脂(レジン)で埋めて物理的に密閉する処置のことです。

  • 仕組み: 歯ブラシの毛先が届かない「溝」をバリアで覆う。

  • 痛み: 歯を削らないため、麻酔も不要。痛みは全くありません。

  • 材料: 長年使用されている安全な歯科用プラスチックです。

Point:

子供の虫歯の約9割は、この「奥歯の溝」から発生します。ここを物理的にガードするのがシーラントの役割です。


2. 「シーラント」は本当に必要なのか?その科学的根拠

 

なぜこれほど推奨されるのか、その理由は明確なデータにあります。

  • 約60%以上の予防効果適切に処置された場合、4年以上で約60%の虫歯減少効果があったというデータがあります。
  • 世界的機関も推奨アメリカ疾病予防管理センター(CDC)など、世界の公衆衛生機関が有効な予防策として推奨しています。

特に生えたての永久歯(幼若永久歯)は、歯質が未熟で溝が深いため、「生えた直後」が最も虫歯リスクが高い時期です。この時期を守り切るために、シーラントは必要不可欠と言えます。


3. シーラントのメリット・デメリット(注意点)

メリット(利点) デメリット(注意点)

高い予防効果

 

歯ブラシが届かない溝を物理的に塞ぎ、菌の侵入を防ぎます。

永久ではない

 

噛み合わせですり減ったり、キャラメル等で剥がれることがあります。

痛みがない

 

ドリルで削る必要がないため、お子様も怖がらずに受けられます。

定期チェックが必須

 

一部が剥がれたまま放置すると、その隙間から虫歯になるリスクがあります。

歯質の強化

 

フッ素徐放性(フッ素を放出する)のある材料を使えば、歯を強くする効果も期待できます。

適用できない歯もある

 

 すでに虫歯になっている歯や、溝が浅い歯には行わないことがあります。


4. 最も効果的なタイミングはいつ?

 

シーラントを行うべき「ベストタイミング」は、永久歯が生えてきた直後です。

  1. 6歳臼歯(第一大臼歯):6歳頃乳歯の奥に生えてくる「王様の歯」。溝が深く最も重要です。
  2. 12歳臼歯(第二大臼歯):11~13歳頃6歳臼歯のさらに奥に生えます。これも生えたらすぐに行いましょう。

※乳歯でも溝が深い場合は行うことがあります。歯科医院でのチェックをお勧めします。


5. シーラントだけで安心しない!包括的な予防戦略

 

シーラントは強力ですが、万能ではありません。「点」の予防(シーラント)と「面」の予防(フッ素・習慣)を組み合わせることが重要です。

  • ① フッ素の活用(最強のタッグ)シーラントをしていない滑らかな面は、フッ素入り歯磨き粉や歯科医院での高濃度フッ素塗布(3〜4ヶ月に1回)で強化しましょう。
  • ② 食習慣のコントロール「だらだら食べ」や甘い飲み物の常飲は、口内を酸性にし歯を溶かします。おやつの時間を決めることが最大の予防です。
  • ③ プロによる定期検診シーラントが剥がれていないかのチェックを含め、定期的なクリーニングを受けることで効果を持続させられます。

6. よくある質問(FAQ)

 

Q. シーラントをすれば、絶対に虫歯になりませんか?

A. 絶対ではありません。シーラントは「溝」を守りますが、歯と歯の間などの虫歯は防げません。毎日のフロスや歯磨きが必要です。

Q. 大人でもシーラントはできますか?

A. 基本的には子供向けですが、溝が深く虫歯リスクが高い場合は大人でも行うことがあります。当院までご相談ください。


まとめ:帯広のお子様の歯を守るために

 

シーラントは、お子様の将来の健康な歯を守るための「賢い投資」です。

特に6歳臼歯が生えてくる時期の親御さんは、ぜひ一度ご検討ください。

当院では、お子様が怖がらないよう、痛みのない丁寧な処置を心がけています。「うちの子の歯はシーラントが必要?」と迷われたら、まずはお気軽に検診にお越しください。


監修・執筆者プロフィール

いしかわ歯科 院長:石川

(歯科医師・歯学博士)

帯広市で20年以上にわたり地域医療に従事。「予防に勝る治療なし」をモットーに、子供から大人まで、科学的根拠に基づいた歯科治療を提供している。

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