【歯科医監修】ホワイトニングの副作用と安全対策|知覚過敏や歯茎の炎症を防ぐ方法
25.06.06(金)
ホワイトニングで後悔しないために!歯科医が徹底解説する副作用(知覚過敏、歯茎の炎症など)とその対策。安全に白い歯を手に入れるための5つのポイントとは?
目次
- ホワイトニングの副作用とは?安全な施術のために知っておきたいこと
- よくある4つの副作用と対策 ① 歯の過敏症(知覚過敏):原因と起きた時の対処法 ② 歯肉の刺激・炎症:漂白剤による影響と予防策 ③ 歯の表面のざらつき・ツヤの消失:一時的な変化とケアのポイント ④ 白さが不均一になる:原因と改善するためのステップ
- 副作用を抑えるための5つの対策:歯科医からのアドバイス
- まとめ:安全にホワイトニングを受けて、理想の白い歯へ
1. ホワイトニングの副作用とは? ホワイトニングとは、歯の表面に付着した着色汚れを除去し、歯本来の白さに近づける人気の美容施術です。オフィスホワイトニングやホームホワイトニングなど、様々な方法があり、多くの方が美しい歯を手に入れています。 しかし、ごくまれにホワイトニングによって副作用が現れることがあります。そこで本記事では、歯科医の視点から、ホワイトニングを安全に受けるために知っておくべき「主な副作用」と、それらを防ぐための「対策法」を詳しく解説します。
2. よくある4つの副作用と対策
① 歯の過敏症(知覚過敏) ホワイトニングの代表的な副作用の一つが、歯の過敏症、いわゆる知覚過敏です。施術後、一時的に歯の神経が敏感になり、冷たいものや熱いものを口にした際に「しみる」「ズキズキする」といった不快な症状が出ることがあります。
▶ ポイント この症状は通常、数日~1週間程度で自然に落ち着きます。もし症状が長引く場合は、遠慮なく歯科医にご相談ください。
② 歯肉の刺激・炎症 ホワイトニングで使用する薬剤が歯肉に触れると、一時的に「赤くなる」「ヒリヒリする」「腫れる」といった刺激や炎症を感じることがあります。
▶ ポイント 歯科医師や歯科衛生士の指示に従い、漂白剤を正しく取り扱い、歯肉への接触を極力避けることで、症状を軽減できます。多くの場合、数日程度で回復します。
③ 歯の表面がざらつく・ツヤが失われる 施術後、「歯の表面が以前よりざらざらする」「光沢がなくなったように感じる」といった訴えが、ごく一部の方に見られます。これは、ホワイトニングの漂白成分が歯のエナメル質に一時的な影響を与えるためと考えられています。
▶ ポイント 通常は、唾液に含まれる成分による再石灰化という自然な作用で改善していきます。歯科医から指導された適切なケアを行うことで、回復を早めることができます。
④ 白さが不均一になる ホワイトニングの効果には個人差があり、歯の元の着色状態や構造、薬剤の塗布ムラなどによって、歯によって白さに差が出ることがあります。
▶ ポイント 定期的な調整や継続的なケアによって改善できる場合が多いため、自己判断せずに歯科医と相談しながら進めることが重要です。
3. 副作用を抑えるための5つの対策:歯科医からのアドバイス
① 歯科医と事前相談を行う ホワイトニングを始める前に、必ず歯科医院で口腔内の状態を詳しく確認してもらいましょう。虫歯や歯周病、重度の知覚過敏などがある場合は、副作用のリスクが高まる可能性があります。事前にこれらの問題を治療しておくことが、安全なホワイトニングの第一歩です。
② 歯科医の指示をしっかり守る ホワイトニング後のトラブルを避けるためには、歯科医や歯科衛生士からの指示を正確に守ることが非常に大切です。自己判断で使用方法を変えたり、過度な頻度で施術を行うことは、副作用のリスクを高めるだけでなく、歯に悪影響を及ぼす可能性もあります。
③ ホームホワイトニングは慎重に 自宅で行うホームホワイトニングは手軽ですが、歯科医から処方された専用のキットを使用し、指示された時間や方法を守って慎重に進めましょう。市販されている高濃度の漂白剤を使用した製品は、歯や歯肉に悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
④ ホワイトニング後のアフターケアを忘れずに 施術後の歯は、一時的にデリケートな状態になっています。刺激の少ない歯磨き粉を使用したり、フッ素入りのうがい薬で歯を保護するなど、歯科医の指導に基づいた丁寧なアフターケアを心がけましょう。
⑤ 症状が続く場合はすぐに受診を もし、歯のしみや痛みが長引いたり、歯肉の炎症が引かないなど、いつもと違う症状が現れた場合は、我慢せずに早めに歯科医院を受診してください。適切な対処を行うことで、症状の早期緩和につながります。
4. まとめ:安全にホワイトニングを受けて、理想の白い歯へ ホワイトニングは、適切な方法で行えば、安全かつ効果的に歯を白く美しくするための有効な手段です。しかし、ごくまれに知覚過敏や歯肉の炎症、歯の表面のざらつき、白さの不均一といった副作用が起こることもあります。
これらの副作用を最小限に抑え、安全にホワイトニングの効果を得るためには、歯科医院での事前の相談、歯科医の指示に基づいた正しい方法の実践、そして丁寧なアフターケアが何よりも重要です。
白く輝く美しい歯を安全に手に入れるために、信頼できる歯科医院を選び、専門家のアドバイスを受けながらホワイトニングを行うことを強くおすすめします。
帯広 歯科 歯学博士 歯科医師 いしかわ歯科
医院長 石川
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