【20代・30代も要注意!】「歯茎が腫れた」「歯磨きで血が…」それって歯周病のサインかも!?年代別進行度と今すぐできる予防法
25.04.25(金)
「あれ?最近、歯茎がなんだか腫れぼったい気がする…」
「歯磨きをしていると、たまに血が出ることってありませんか?」
もしかすると、それは歯周病の初期サインかもしれません。
「まさか自分が?」そう思った方もいるかもしれません。しかし、20代・30代の若い世代であっても、歯周病のリスクは決して他人事ではないのです。
実際、日本人の約7割が歯周病(歯肉炎または歯周炎)にかかっているという驚きのデータも(出典:厚生労働省e-ヘルスネット「歯周病」)。
「若いから大丈夫」なんて油断は禁物。それが、現代の私たちを脅かす歯周病なのです。
今回は、歯周病の初期段階から重度段階までの進行度合いを年代別に解説し、大切な歯を守るために今すぐできる効果的な予防法について、詳しく解説していきます!
本記事の内容
- 歯周病の初期段階:歯肉炎とは?【20代・30代で特に注意!】
- 歯周病の中期段階:軽度~中度の歯周炎の症状と対策
- 歯周病の重度段階:重度の歯周炎の末路と治療の重要性
- 【今日からできる!】歯周病を予防するための3つの基本ケア
1. 歯周病の初期段階:歯肉炎とは?【20代・30代で特に注意!】
「歯茎が赤く腫れる」「歯磨きやフロスで出血する」
これらの症状は、歯周病の初期段階である**「歯肉炎」**の明確なサインです。特に、生活習慣が不規則になりがちな20代・30代は、歯肉炎を発症しやすい傾向があります。この段階では、まだ歯を支える骨への影響は少ないことが多いですが、放置すれば確実に、そして静かに進行してしまいます。
【知っておきたい】歯肉炎の病理学的特徴
- 歯周ポケット(歯と歯茎の境目)にプラーク(細菌の塊)がたまることが原因
- 歯茎の毛細血管が広がり、炎症による腫れや出血が起こる
- 体の防御反応として、白血球が細菌と戦うために集まり、さらなる炎症を引き起こす
【見逃さないで】歯肉炎の臨床的特徴
- 歯茎が普段より赤く、腫れぼったく感じる
- 歯磨きやデンタルフロス使用時に、いつもより出血しやすい
- 軽い痛みや、ムズムズとしたかゆみを感じることもある
「おかしいな」と少しでも感じたら、それは体からのSOSです。早めのケアが、進行を防ぐための第一歩となります。毎日の丁寧な歯磨きと、歯科医院での定期的なクリーニングで、歯肉炎は改善が見込めます。
2. 歯周病の中期段階:軽度~中度の歯周炎の症状と対策
「歯茎の腫れがなかなか引かない」「歯が少しグラグラする気がする」
このような症状が現れたら、歯周病が歯周炎へと進行している可能性が高まります。この段階では、歯を支える大切な骨(歯槽骨)が、炎症によって少しずつ溶け始めているサインです。
【進行のメカニズム】歯周炎の病理学的特徴
- プラークが硬い歯石となり、表面がザラザラになることで、さらに細菌が付着・繁殖しやすくなる悪循環
- 歯周ポケットが深くなり、酸素を嫌う嫌気性菌などの病原性の高い細菌が奥深くへと侵入する
- 慢性的な炎症によって、歯槽骨を破壊するインターロイキンなどが分泌され、歯槽骨が徐々に吸収されていく
- 炎症が歯茎だけでなく、歯根膜やセメント質といった歯の周りの組織にまで広がり、歯の安定性を損なう
【見逃さないで】歯周炎の臨床的特徴
- 歯茎の腫れや出血が慢性的に続く
- 歯と歯茎の間に深い隙間(歯周ポケット)が形成される
- 歯が以前より少しグラつき始める(初期には自覚しにくいことも)
- 口臭が以前より気になるようになる
この段階では、残念ながら自己ケアだけでは歯周病の進行を止めることは困難です。歯科医院での専門的な治療(歯石除去、歯周ポケット内の清掃など)が不可欠となります。放置すると、大切な歯を失うリスクが加速度的に高まります。
3. 歯周病の重度段階:重度の歯周炎の末路と治療の重要性
「歯茎がブヨブヨしている」「歯が抜けそうなくらいグラグラする」
このような状態は、歯周病が極めて深刻な重度の歯周炎へと進行した危険なサインです。歯を支える骨が著しく失われており、歯が今にも抜け落ちてしまう寸前の状態と言えるでしょう。
【危機的状態】歯周炎の病理学的特徴
- 歯槽骨が広範囲に破壊され、歯を支える土台がほぼ失われてしまう
- 歯周ポケットがさらに深く進行し、内部に膿が溜まることで、さらに炎症が悪化する
- 慢性的な炎症性物質が血管を通じて全身に広がり、心疾患や糖尿病などの全身疾患を悪化させる恐れも指摘されている
【手遅れになる前に】歯周炎の臨床的特徴
- 歯茎が赤紫色に変色し、ブヨブヨと大きく腫れ上がった状態になる
- 歯が大きくグラグラと動揺し、硬い食べ物を噛むことが困難になる
- 常に強い口臭が続く
- 歯茎から膿が出る、または排膿と腫れを繰り返す
- 嚙合わせると痛みを感じる場合もある
この段階では、歯の保存が非常に難しく、多くの場合、抜歯という選択肢が現実的になります。何よりも早期の治療開始が、健康な歯を守るための最後の砦となるのです。
4. 【今日からできる!】歯周病を予防するための3つの基本ケア
歯周病は、早期発見・適切な治療と、何よりも毎日の丁寧なケアによって、その進行を効果的に防ぐことができます。今日からあなたのオーラルケアを見直し、積極的に予防に取り組みましょう。
【基本の徹底】歯周病予防の3つのポイント
- 正しい歯磨きを習慣に: 歯ブラシの毛先を歯と歯の間、歯と歯茎の境目に丁寧に当て、小刻みに優しく磨きましょう。歯ブラシだけでは届きにくい部分には、デンタルフロスや歯間ブラシを必ず併用することが重要です。
- 定期的な歯科検診とプロのクリーニング: セルフケアだけでは完全に除去できない歯石やバイオフィルム(細菌の塊)は、歯科医院での専門的なクリーニングで徹底的に除去してもらいましょう。また、定期的な検診は、歯周病の早期発見に繋がります。推奨頻度は、3~6か月に一度です。
- 健康的な生活習慣を心がける: バランスの取れた食事は、免疫力を高め、歯周病菌の活動を抑える助けとなります。質の高い睡眠と適度な運動も、全身の健康維持に不可欠です。そして、喫煙は歯周病を劇的に悪化させる最大の危険因子です。禁煙は、歯周病予防において最も重要な対策の一つと言えるでしょう。
まとめ:未来の笑顔のために、今できること
歯周病は、初期には自覚症状が少ないため、静かに進行し、気づいたときには大切な歯を失ってしまうだけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性のある、決して軽視できない病気です。
しかし、早期にそのサインに気づき、適切なケアを継続することで、歯周病の進行を確実に食い止めることができます。
「もしかして歯周病かも?」と少しでも感じたら、自己判断せずに、勇気を出して歯科医院を受診してください。私たち歯科医療従事者は、あなたの生涯にわたる健康な歯と、自信あふれる笑顔を守るために、全力でサポートいたします。
あなたの歯の健康を、心から応援しています!
帯広 歯科 歯学博士 歯科医師 いしかわ歯科
医院長 石川
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