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急性う蝕と慢性う蝕の違い:それぞれの症状と予防法を解説

24.10.25(金)

タイトル

急性う蝕と慢性う蝕の違い:それぞれの症状と予防法を解説


目次

  1. う蝕とは何か?
  2. 急性う蝕の特徴と症状
  3. 慢性う蝕の特徴と進行
  4. 外観や硬さの違い
  5. 急性う蝕と慢性う蝕の治療方法
  6. う蝕を予防するためのポイント
  7. まとめ

本文

1. う蝕とは何か?

う蝕は、歯の表面を覆うエナメル質や内部の象牙質が酸や細菌によって侵され、歯に穴が開く病気です。一般的に「虫歯」として知られていますが、進行速度や症状に応じて急性う蝕慢性う蝕の2つのタイプに分けられます。

2. 急性う蝕の特徴と症状

急性う蝕は、急速に進行する虫歯です。細菌が歯に張り付き、主に砂糖を分解して酸を生成することでエナメル質を侵食し、短期間で痛みや炎症を引き起こします。急性う蝕は、痛みや腫れ、感染症が現れることが多く、治療が必要なケースがほとんどです。特に糖分の過剰摂取はリスクを高めます。

3. 慢性う蝕の特徴と進行

慢性う蝕は、急性に比べて進行が遅い虫歯です。初期の段階では症状が現れにくく、歯の表面に小さな穴ができ、徐々に進行します。慢性う蝕は、歯垢(プラーク)が長期間にわたって歯に付着し、酸を生み出すことで歯を徐々に侵食していきます。定期的な歯科健診がなければ、見逃されやすいのが特徴です。

4. 外観や硬さの違い

外観の違い

  • 急性う蝕は、急速に進行するため、歯に茶色や黒っぽい斑点が現れます。これはエナメル質が軟化し変色したもので、削ると内部の象牙質も黒くなっていることがあります。
  • 一方、慢性う蝕は進行が遅いため、外観には白い斑点やクリーム色の斑点が見られます。エナメル質が軟化し、進行が進むと歯の表面が滑らかになり、欠け落ちることもあります。

硬さの違い

  • 急性う蝕は早期に軟化し、粘着性があり、進行が進むと柔らかくなります。探針を使うと引っかかりやすいのが特徴です。
  • 慢性う蝕は初期段階では硬さを保っていますが、進行すると同様に軟化し、欠け落ちる部分が出てきます。

5. 急性う蝕と慢性う蝕の治療方法

治療は、う蝕の進行具合や症状の重さに応じて異なります。

  • 急性う蝕の場合は、痛みや炎症を抑えるために薬物療法が行われ、う蝕部分を削り取って詰め物や被せ物をします。
  • 慢性う蝕は、初期段階で発見されれば、フッ素塗布や歯石除去などの予防処置で改善可能です。進行が進んでしまった場合は、急性う蝕と同様の治療が必要となります。

6. う蝕を予防するためのポイント

う蝕の予防には、口腔衛生の維持が不可欠です。日常のケアとして以下を実践しましょう:

  • 毎日の歯磨き:歯垢をしっかり除去するため、フッ素入り歯磨き粉を使って歯磨きを徹底します。
  • フロスやマウスウォッシュ:歯磨きでは届かない部分を清潔に保つために、フロスやうがい薬も使用しましょう。
  • 定期的な歯科健診:歯科医師によるクリーニングやフッ素塗布は、う蝕の予防に効果的です。

また、食生活の改善も大切です。砂糖や甘い飲み物を控え、バランスの取れた食事を心がけましょう。


まとめ

急性う蝕と慢性う蝕は、それぞれ異なる進行速度と症状を持っています。どちらもう蝕が進行すると痛みや感染症などのトラブルを引き起こす可能性があるため、早期発見と予防が重要です。定期的な歯科健診や適切な口腔ケア、食生活の見直しを通じて、健康な歯を維持しましょう。

帯広 歯科 歯学博士 歯科医師 いしかわ歯科

医院長 石川

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