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歯周病の症状について詳しく知ろう:早期発見と予防で健康な歯を守る

25.03.14(金)

目次

  • 歯周病とは?
  • 歯周病の主な症状とチェックリスト
    • 赤く腫れた歯肉
    • 歯肉からの出血
    • 口臭や口の中で悪臭を感じる
    • 歯が緩む、または位置が変わる
    • 歯肉が歯から離れる(歯周ポケットの深まり)
    • 食事の時に痛みを感じる
    • 【セルフチェックリスト】
  • 歯周病の進行とリスク
  • 歯周病の早期発見と予防の重要性
    • 歯周病予防のポイント
  • Q&A:歯周病に関するよくある質問
  • まとめ:定期的なケアで歯周病を予防しましょう

歯周病とは?

歯周病は、歯を支える歯肉や骨に影響を及ぼす感染症です。初期段階では自覚症状が少なく、放置すると歯を失う原因となることもあります。日本人の成人の約80%が歯周病予備軍またはすでに歯周病を発症しているといわれており、決して他人事ではありません。

今回は、歯周病の主な症状、進行リスク、予防法について解説します。自分の口の中の変化に気づき、早めの対処ができるようにしましょう。

歯周病の主な症状とチェックリスト

歯周病の主な症状は以下の通りです。これらの症状に気づいたら、早めに歯科医院を受診しましょう。

  • 赤く腫れた歯肉
    • 歯周病の初期段階で最もよく見られるのが、歯肉の炎症による赤みと腫れです。歯垢に含まれる細菌が歯肉に感染すると、体の免疫反応として炎症が起こり、血管が拡張し、腫れが生じます。
    • 放置すると:炎症が進行し、歯周ポケットが形成されやすくなります。
  • 歯肉からの出血
    • 歯磨きやデンタルフロスの使用時、または硬い食べ物を噛んだ際に歯肉から出血するのは、歯周病の代表的なサインです。健康な歯肉は刺激を受けても出血しませんが、炎症が起こると血管がもろくなり、少しの刺激でも出血しやすくなります。
    • 放置すると:歯槽骨の破壊が進み、歯がグラグラになる可能性があります。
  • 口臭や口の中で悪臭を感じる
    • 歯周病が進行すると、細菌が歯周ポケット内で増殖し、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物(VSC)を発生させます。この口臭は一般的な口臭とは異なり、歯磨きやマウスウォッシュだけでは改善しにくいのが特徴です。
    • 放置すると:周囲の人に不快感を与えるだけでなく、自分自身の精神的なストレスにも繋がります。
  • 歯が緩む、または位置が変わる
    • 歯周病が進行すると、歯を支えている歯槽骨が破壊されるため、歯がぐらついたり、位置が変わったりすることがあります。最悪の場合、歯が抜け落ちることもあるため、違和感を感じたらすぐに歯科医院を受診しましょう。
    • 放置すると:噛み合わせが悪くなり、食事や発音に影響が出る可能性があります。
  • 歯肉が歯から離れる(歯周ポケットの深まり)
    • 歯周病が進行すると、歯と歯肉の間に「歯周ポケット」と呼ばれる隙間ができます。健康な歯肉ではポケットの深さは1~2mm程度ですが、歯周病が進行すると3mm以上に深くなり、細菌がさらに溜まりやすくなります。
    • 放置すると:歯周ポケットはさらに深くなり、歯周病の進行を加速させます。
  • 食事の時に痛みを感じる
    • 歯周病による炎症が進行すると、食事中に痛みを感じることがあります。特に硬い食べ物を噛んだときに痛みが増すことが多いです。食事中に痛みを感じる場合は、歯周病の進行を示している可能性があるため、早めの診察を受けましょう。
    • 放置すると:食事制限が必要になり、全身の栄養バランスを崩す可能性があります。
  • 【セルフチェックリスト】
    • 歯肉が赤く腫れている
    • 歯磨きやフロスの時に出血する
    • 口臭が気になる
    • 歯がグラグラする
    • 歯肉が下がってきた
    • 硬いものを噛むと痛い
    • 上記の項目に複数当てはまる場合は、歯周病の可能性があります。歯科医院での検査をおすすめします。

歯周病の進行とリスク

歯周病は、初期段階では自覚症状がほとんどありません。しかし、進行すると歯肉の炎症が広がり、歯を支える骨(歯槽骨)が破壊され、最終的には歯が抜け落ちてしまう可能性があります。また、歯周病は、糖尿病や心疾患などの全身疾患との関連も指摘されています。

歯周病の早期発見と予防の重要性

歯周病は進行すると治療が難しくなりますが、早期発見・早期治療を行えば進行を防ぐことができます。そのために、以下のポイントを意識しましょう。

歯周病予防のポイント

  • 正しい歯磨き習慣を身につける(特に歯と歯肉の境目を丁寧に磨く):歯ブラシの角度は45度、軽い力で小刻みに磨きましょう。
  • デンタルフロスや歯間ブラシを活用する:歯と歯の間、歯と歯肉の境目は、歯ブラシだけでは清掃できません。1日1回はデンタルフロスや歯間ブラシを使用しましょう。
  • 定期的な歯科検診を受ける(3~6ヶ月ごと):歯科医院で定期的にチェックしてもらうことで、早期発見・早期治療に繋がります。
  • 歯科医院でのプロフェッショナルクリーニングを受ける:歯石は歯磨きでは除去できません。定期的に歯科医院でクリーニングを受け、歯石を除去してもらいましょう。

定期的な歯科検診を受けることで、歯周病の初期段階での発見が可能になり、進行を防ぐことができます。

Q&A:歯周病に関するよくある質問

Q:歯周病は自然に治りますか?

A:歯周病は自然には治りません。歯科医院での専門的な治療が必要です。

Q:歯周病の治療期間はどれくらいですか?

A:歯周病の進行度合いによって異なりますが、数ヶ月から年単位の治療が必要になる場合もあります。

Q:歯周病予防に効果的な食べ物はありますか?

A:ビタミンCやコエンザイムQ10など、歯肉の健康を維持する栄養素を積極的に摂取しましょう。

まとめ:定期的なケアで歯周病を予防しましょう

歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどなく、気づいたときには進行していることが多い病気です。しかし、歯肉の腫れや出血、口臭などの症状に早めに気づくことで、適切な治療を受けることができます。

毎日の適切な口腔ケアと定期的な歯科検診を習慣化し、歯周病を予防しましょう。もし気になる症状がある場合は、放置せずに歯科医院で相談してみてください!

今後も当ブログでは、歯の健康に役立つ情報を発信していきますので、ぜひチェックしてくださいね!

帯広 歯科 歯学博士 歯科医師 いしかわ歯科
医院長 石川
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