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歯の神経を取るってどんなこと?抜髄のすべて(後編)

25.02.04(火)

(はじめに)

前回のブログでは、歯の神経を取る治療「抜髄」について、どんな時に必要になるのか、どんな手順で行われるのかを詳しく解説しました。今回は、抜髄後のケアや気になる疑問、そして、もしかしたら抜髄を避けられるかもしれない方法についてご紹介します!

(目次)

  • 抜髄後の過ごし方とケア
  • 抜髄を避けるための方法はある?
  • 抜髄に関するみんなの疑問Q&A
  • まとめ

抜髄後の過ごし方とケア

抜髄が終わった後も、大切なのはその後のケアです。適切なケアを行うことで、早く回復し、トラブルを防ぐことができます。

  • 麻酔が切れるまでは食事を控えめに: 麻酔が効いている間は、感覚が鈍くなっているので、誤って口の中を噛んでしまったり、熱いもので火傷をしてしまったりする可能性があります。麻酔が切れるまでは、柔らかいものや冷たいものを中心に食べるようにしましょう。
  • 歯に負担をかけない: 治療後しばらくは、治療した歯で硬いものを噛むのは避けましょう。反対側の歯で噛むように意識してください。
  • 丁寧な歯磨き: 治療後も、お口の中を清潔に保つことは非常に重要です。ただし、治療部位は優しく丁寧に磨くように心がけましょう。歯ブラシの毛先を軽く当てて、小刻みに動かすのがポイントです。
  • 痛み止めの服用: 治療後、痛みを感じる場合は、歯科医師から処方された痛み止めを服用しましょう。我慢せずに、適切なタイミングで服用することで、痛みをコントロールできます。
  • 定期的な検診: 抜髄後も、定期的な検診を受けることが大切です。歯の状態を確認し、問題がないかチェックしてもらうことで、長期的な歯の健康を維持できます。

 抜髄を避けるための方法はある?

できれば抜髄は避けたい…そう思いますよね。実は、早期の虫歯であれば、抜髄をせずに治療できる可能性があります。

  • 早期発見・早期治療: 虫歯が神経に達する前に治療することが最も重要です。定期的な歯科検診を受け、早期発見に努めましょう。
  • 歯髄保存療法: 虫歯が神経の近くまで進行している場合でも、特殊な薬剤を使って神経を保護する「歯髄保存療法」という方法があります。これにより、神経を残せる可能性があります。ただし、すべてのケースで適用できるわけではありませんので、歯科医師とよく相談しましょう。

抜髄に関するみんなの疑問Q&A

抜髄について、よくある質問にお答えします。

  • Q: 抜髄は痛いですか?

    A: 治療中は麻酔をするので、痛みを感じることはほとんどありません。麻酔の注射時にチクッとする程度の痛みはありますが、最近では麻酔の技術も進歩しており、痛みを最小限に抑えることができます。治療後、麻酔が切れてから痛みが出る場合は、痛み止めでコントロールできますのでご安心ください。

  • Q: 抜髄後、食事で気を付けることはありますか?

    A: 治療直後は、麻酔が効いているため、感覚が鈍くなっています。誤って口の中を噛んでしまったり、熱いもので火傷をしてしまったりする可能性があるので、麻酔が切れるまでは食事を控えめにしましょう。その後も、治療した歯で硬いものを噛むのは避け、反対側の歯で噛むようにしましょう。

  • Q: 抜髄後、どのくらい痛みが続きますか?

    A: 痛みには個人差がありますが、通常は数日程度で治まります。痛み止めを服用することで、痛みをコントロールできます。もし、痛みが長引く場合や、腫れがひどくなる場合は、すぐに歯科医師に相談してください。

  • Q: 抜髄後、歯が黒ずんできた気がします。

    A: 抜髄後、歯の色が若干暗くなることがあります。これは、神経を取り除いたことで歯への栄養供給が途絶えるためです。気になる場合は、歯科医師に相談し、必要に応じてホワイトニングなどの処置を受けることもできます。

  • Q: 抜髄の治療期間はどのくらいですか?

    A: 歯の状態によって異なりますが、通常は数回の通院で治療が完了します。根管の状態が複雑な場合は、治療期間が長くなることもあります。

  • Q: 抜髄をせずに放置するとどうなりますか?

    A: 虫歯が神経まで達している場合、放置すると激しい痛みが続くだけでなく、炎症が周囲の組織や骨にまで広がり、最悪の場合は抜歯に至ることもあります。早期の治療が大切です。

(まとめ)

抜髄は、大切な歯を守るための治療法の一つです。早期発見・早期治療を心がけ、もし抜髄が必要になった場合でも、適切なケアを行うことで、歯の健康を維持することができます。歯のことで気になることがあれば、お気軽に歯科医院にご相談ください。

お口の健康は、全身の健康にもつながっています。定期的な歯科検診で、健康な歯を維持しましょう!

帯広 歯科 歯学博士 歯科医師 いしかわ歯科
医院長 石川
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