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歯の根っこのトラブルと治療方法

25.01.14(火)

はじめに

歯の根っこ(歯根)が割れたり、ひびが入ったりすると、歯がぐらぐらしたり、噛むと痛くなったりして、大切な歯がダメになってしまうことがあります。これは放っておくと大変なことになるので、きちんと治療する必要があります。この記事では、歯の根っこのトラブルに対する治療方法と、できるだけ自分の歯を残すための大切なポイントについて、わかりやすく説明します。

歯医者さんでの診断と治療計画

歯の根っこの治療を始める前には、歯医者さんでしっかり診てもらうことが大切です。レントゲン写真(場合によってはCT写真も)を撮ったり、歯医者さんが直接見たり触ったりして、根っこの状態を詳しく調べます。その結果を見て、あなたに一番合った治療方法を考えてくれます。

主な治療方法

歯の根っこのトラブルの治療方法は、状態や原因によっていろいろあります。ここでは、主な治療方法を紹介します。

  • 根管治療(根っこの治療)

    歯の根っこの中には、神経や血管が通っている管(根管)があります。虫歯がひどくなったり、何かの拍子で歯が折れたりすると、この管の中に細菌が入って感染を起こすことがあります。そうなると、根管治療が必要になります。この治療では、感染した神経や血管を取り除き、根管の中をきれいに掃除・消毒した後、薬でしっかりと詰めます。こうすることで、感染が広がるのを防ぎ、歯を残すことができます。その後、必要に応じて、歯の頭の部分を詰めたり、被せ物(クラウン)をしたりして補強します。

  • 感染根管治療(根っこの再治療)

    以前に根管治療をした歯が、また細菌に感染してしまうことがあります。その場合は、もう一度根管治療を行う必要があります。これを感染根管治療といいます。以前の詰め物を全部取り除いて、根管の中をもう一度きれいに掃除・消毒し、新しい薬でしっかりと詰めます。場合によっては、根管の形を整えたり、特別な薬を使ったりすることもあります。

  • 歯根端切除術(根っこの先を切る手術)

    根管治療や感染根管治療をしても治らない場合、根っこの先を少し切る手術をすることがあります。これを歯根端切除術といいます。この手術では、歯茎を切って、感染の原因になっている根っこの先を取り除きます。

  • 抜歯とその後の治療

    根っこの状態がとても悪く、どうしても歯を残せないと判断された場合は、抜歯せざるを得ないことがあります。歯を抜いた後は、インプラント、ブリッジ、部分入れ歯などの方法で、噛む機能や見た目を回復することができます。

予防法とアフターケア

治療後にまた同じようなトラブルが起きないように、そして歯の健康を保つためには、日頃のお手入れと定期的な歯医者さんでのチェックがとても大切です。次のことを心がけましょう。

  • 歯みがき: 1日に2回、朝と寝る前に丁寧に磨きましょう。フッ素入りの歯磨き粉を使うと、虫歯予防に効果的です。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスを使うと、歯と歯の間の汚れもきれいに落とせます。
  • フロッシング: 歯ブラシでは届きにくい歯と歯の間や、歯と歯茎の境目の汚れは、デンタルフロスや歯間ブラシを使って落としましょう。
  • 歯医者さんでの定期検診: 3〜6ヶ月に1回は歯医者さんで定期検診を受け、虫歯や歯周病、根っこの異常などを早く見つけて、早く治療することが大切です。
  • バランスの取れた食生活: バランスの良い食事を心がけ、特に甘いものの食べ過ぎには注意しましょう。カルシウムやビタミンDなど、歯の健康に必要な栄養素をしっかり摂ることも大切です。
  • 歯ぎしりや食いしばりの改善: 寝ている間の歯ぎしりや、無意識のうちに歯を食いしばる癖がある場合は、マウスピースを使うなどの対策を歯医者さんと相談しましょう。

まとめ

歯の根っこのトラブルは、適切な治療を受けることで、歯の機能と見た目を回復できる可能性があります。治療方法は状態によって異なり、根管治療、根っこの再治療、根っこの先を切る手術、抜歯などがあります。治療後も、日頃のお手入れと定期的な歯医者さんでのチェックを続けることで、また同じようなトラブルが起きるのを防ぎ、大切な歯を長く保つことができます。気になることがあれば、早めに歯医者さんに相談しましょう。

帯広 歯科 歯学博士 歯科医師 いしかわ歯科
医院長 石川
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