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虫歯のメカニズムと予防の大切さ

24.07.09(火)

私たちの口の中には約600種類の細菌が住んでいて、1グラムの歯垢には1000~2000億個もの細菌がいると言われています。食後や寝る前に歯を磨かないと、食べカスが細菌の栄養となり、歯垢がどんどん増えていきます。

歯垢は、細菌が出すねばねばした物質と細菌自体が混ざり合ったもので、歯にしっかりとくっついているため、ブラシでしっかり磨かないと取れません。歯垢の中の細菌が作り出す酸が、少しずつ歯を溶かして虫歯になります。

虫歯の初期段階では痛みを感じませんが、進行すると痛みが出てきて、歯の神経まで広がると、夜も眠れないほどの痛みを引き起こすことがあります。

歯は、外側から内側に向かってエナメル質、象牙質、歯髄の3つの層でできています。エナメル質は固い部分で、ここにできた虫歯を「エナメル質う蝕」と呼びます。この段階では痛みがなく、歯は白っぽい色をしています。しっかり歯を磨いて歯垢がほとんどない状態にし、歯医者さんでフッ素を塗ってもらうことで、削らずに治すことができます。

象牙質は歯の内側の部分で、ここにできた虫歯を「象牙質う蝕」と呼びます。この虫歯は冷たいものや温かいもの、甘いものを食べたり飲んだりした時に痛みを感じるのが特徴です。見た目に穴が空いていることも多く、この段階では虫歯の部分を削り、詰め物をする必要があります。

歯の中心部には歯髄があり、血管や神経が集まっています。虫歯がここまで進行すると、細菌が歯髄に感染し「歯髄炎」を引き起こします。これにより強い痛みを感じます。歯髄炎は、虫歯を取り除けば治る場合もありますが、神経を取り除く必要がある場合もあります。

歯髄炎を放置すると、痛みが突然なくなることがありますが、これは歯髄が死んでしまったためです。そのまま放置すると、細菌が歯の根っこに達して再び炎症を起こし、強い痛みと腫れを引き起こします。最悪の場合、歯を抜く必要が出てくることもあります。

痛みが生じた虫歯は自然には治りません。少しでも症状を感じたら、我慢せずに早めに歯医者さんに診てもらうことが大切です。

帯広 帯広市 いしかわ歯科

歯医者 歯科 歯学博士 歯科医師

医院長 石川