知覚過敏症て何ですか?
24.01.09(火)
知覚過敏症とは?原因と予防・治療法
はじめに
歯磨きや冷たい飲み物、食べ物を食べたときに歯がしみるのは、知覚過敏症の症状です。知覚過敏症は、虫歯や歯周病などの病気とは異なり、歯の表面のエナメル質が削れて、その下にある象牙質が露出することで起こります。
知覚過敏症とは?
知覚過敏症は、歯の表面の象牙質がむき出しになることで起こる症状です。歯磨きや冷たい飲み物、食べ物を食べるときに、歯がチクチクしたり、鋭い痛みを感じたりするのが特徴です。
知覚過敏症は、虫歯や歯周病などの一般的な歯の病気とは異なります。エナメル質が削れて象牙質がむき出しになることで起こるため、その治療法や予防方法も異なります。
原因
知覚過敏症の原因は、大きく分けて以下の2つがあります。
- 歯周病
歯周病が進行すると、歯茎が下がり、根っこの表面にあるセメント質が露出します。セメント質はエナメル質に比べて柔らかいため、簡単に削れてしまいます。
歯周病は、歯周組織(歯茎や歯槽骨)が炎症を起こし、歯を支える力が弱まってしまう病気です。歯周病が進行すると、歯茎が下がってしまい、根っこの表面にあるセメント質が露出することがあります。セメント質はエナメル質に比べて柔らかいため、簡単に削れてしまいます。
- 歯ブラシの使い過ぎ
歯ブラシの使い過ぎで歯茎が傷つき、セメント質が露出することがあります。また、歯ブラシの毛先が硬すぎると、エナメル質を削ってしまい、象牙質が露出することもあります。
歯ブラシの使い過ぎは、歯茎を傷つけ、歯茎が下がってしまう原因となります。また、歯ブラシの毛先が硬すぎると、歯の表面のエナメル質を削ってしまい、象牙質が露出することがあります。
予防
知覚過敏症を予防するためには、以下のことに気をつけましょう。
- 歯周病の予防
歯周病は、歯周病菌によって引き起こされる感染症です。歯周病菌は、歯垢や歯石に付着して、歯茎の炎症を引き起こします。炎症が長く続くと、歯茎が下がってしまい、歯を支える歯槽骨が溶けてしまいます。歯周病を予防するためには、以下のことに気をつけましょう。 * 歯磨きやフロスを正しく行い、歯垢や歯石を除去する * 定期的に歯科検診を受け、歯周病の早期発見・早期治療につなげる
歯磨きは、歯ブラシを45度に傾けて、歯と歯茎の境目を丁寧に磨きましょう。フロスは、歯と歯の間や歯茎の溝に入り込んだ歯垢や歯石を取り除くことができます。歯科検診は、1年に1回以上受けることをおすすめします。
- 歯ブラシの使いすぎを避ける
歯ブラシの毛先は、柔らかいものを使い、力を入れすぎないようにしましょう。
歯ブラシの毛先が硬すぎると、歯茎を傷つけ、歯茎が下がってしまうことがあります。また、歯ブラシを強く押し付けると、歯の表面のエナメル質を削ってしまい、象牙質が露出することがあります。歯ブラシは、柔らかい毛先のものを使い、力を入れすぎないようにしましょう。
歯ブラシの毛先が硬い場合は、交換しましょう。また、歯ブラシの毛先が開いてきたら、交換のタイミングです。
治療
知覚過敏症の治療には、以下の方法があります。
- 知覚過敏を抑える歯磨き粉やジェルを使用する
知覚過敏を抑える成分が配合された歯磨き粉やジェルを使用することで、しみる症状を軽減することができます。
知覚過敏を抑える成分としては、フッ素、硝酸カリウム、塩化セチルピリジニウムなどがあります。これらの成分は、歯の表面をコーティングしたり、象牙質の神経を刺激する物質をブロックしたりすることで、しみる症状を抑える効果があります。
- 削れた部分を埋める
削れた部分をセメントやレジンなどで埋める治療法です。
削れた部分を埋めることで、象牙質の神経が刺激されるのを防ぐことができます。
- 神経を抜く
神経の近くまで削れてしまった場合は、神経を抜く治療法を行うこともあります。
神経を抜くことで、しみる症状を完全になくすことができます。
まとめ
知覚過敏症は、虫歯や歯周病とは異なる原因で起こる症状です。早期に原因を特定し、適切な治療を行うことで、症状を改善することができます。
知覚過敏症を予防するためには、歯周病の予防と歯ブラシの使いすぎを避けることが大切です。また、しみる症状が気になる場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。
帯広 帯広市 いしかわ歯科
歯医者 歯科 歯学博士 歯科医師
医院長 石川