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茎からの出血が気になります。どうしたら良いのでしょうか

23.11.11(土)

茎からの出血が気になります。どうしたら良いのでしょうか

毎日のブラッシングやフロスの時に、血がついてしまうこと、あなたは経験がありますか?これは、多くの人が共通して抱える悩みの一つです。ただの小さな出血と軽視してしまうかもしれませんが、これが健康な歯や全身の健康への大きなサインである可能性も。放置してしまうと、思わぬ健康リスクを招きかねません。そこで今回、この歯茎出血の真の原因、そしてその予防と対策について、分かりやすくお伝えします。歯茎の健康は全身の健康に直結しているのです。一緒に、その秘密を解き明かしていきましょう!

  1. 歯茎出血の主な原因
  • 歯周病: 歯茎の炎症は、主にバクテリアの増加によって起こります。このバクテリアは、歯みがきの際に取り残された食べ物の残渣や歯の間の汚れを栄養源として繁殖します。初期段階では「歯肉炎」として現れるこの症状は、放置すると「歯周炎」へと進行します。歯周炎は、歯を支える骨にまで影響を及ぼす可能性がありますので、早めのケアが必要です。
  • 劣化した歯ブラシ: 歯ブラシは消耗品です。使い続けることでブラシの毛が硬くなったり、古くなったブラシは歯茎に過度な負担をかけることがあります。特に、先端が擦り切れて鋭くなっていると、歯茎を傷つけやすくなります。定期的な交換が推奨されます。
  • ブラッシングの方法: 正しいブラッシング方法を知らずに、力を入れすぎてしまったり、歯茎に対して垂直にブラシを当ててしまうことは、歯茎へのダメージを引き起こします。優しく、歯茎のラインを意識して斜めにブラッシングすることが基本です。適切な方法でのブラッシングは、歯茎の健康を保つために非常に重要です。

 

  1. 歯茎出血を防ぐための予防方法とその詳細

 適切なブラッシング: 歯ブラシの選び方は、口内の健康を保つ基本中の基本です。硬いブラシよりもソフトなブラシがおすすめです。その理由は、ソフトなブラシが歯茎に優しく、かつ効果的に汚れを取り除いてくれるからです。また、ブラッシングの際は力を入れすぎず、歯と歯茎の境目に優しくブラシを当て、円を描くように動かすことで、歯と歯茎を同時にケアすることができます。

 

定期的な歯医者さんの受診: 自宅でのケアだけでは取り切れない歯石や汚れもあります。定期的な歯医者さんの受診をすることで、プロの手によるクリーニングを受けることができ、バクテリアの増加や歯石の蓄積を防ぎます。また、初期の歯周病などのトラブルも早期に発見し、適切な対処が可能になります。

 

フロスの利用: 歯間ブラシやフロスは、ブラッシングだけでは難しい歯と歯の間のケアに不可欠です。これにより、食べ物の残りやバクテリア、プラークを効果的に除去することができます。特に夜のブラッシング前に使用することで、一日の間に溜まった汚れをしっかりと取り除くことが可能になります。

 

  1. 歯茎出血が続く場合の対策と詳細
  • 歯医者さんへの速やかな相談: もしもブラッシングやフロスの際の出血が続く、または日常生活での出血を感じる場合、それは何らかの問題が存在するサインかもしれません。すぐに歯医者さんに相談することで、症状の原因を早期に特定し、適切な治療やアドバイスを受けることができます。
  • 専門的な治療の受診: 出血の原因が歯周病や他の口内疾患の場合、専門的な治療が必要となることも考えられます。例えば、深い歯周ポケットの清掃や、歯石の除去、さらには薬物治療など、症状や状態に応じて異なる治療が選択されます。
  • 日常のケアの見直し: 歯医者さんからの指示やアドバイスに従って、日常の歯磨きの方法やケア用品を見直すことも大切です。正しいブラッシング技術や、フロス・歯間ブラシの使用方法、口内洗浄剤の利用など、適切なケアを行うことで再発の予防や症状の改善が期待されます。

 

まとめ

歯茎出血は、私たちの口内の健康や全身の健康への警告サインである可能性が高いです。適切な日常ケアや早期の専門的な治療は、これらの問題を未然に防ぐ鍵となります。毎日の正しいブラッシングやフロス使用、定期的な歯医者さんの受診は、健康な歯と歯茎を維持する基盤となる行動です。歯茎出血に遭遇したときは、それを軽視せず、きちんとしたケアと対応を心がけることが大切です。健康な口内は、全身の健康と直結しています。日々の小さなケアが、長期的な健康への大きな投資となります。一緒に健康な口内環境を保ち、生涯を通じて笑顔で過ごしましょう!

帯広 歯科 歯学博士 歯科医師 いしかわ歯科

医院長 石川

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