オーラルフレイルはどうやって診断する?診断方法とその重要性
23.08.30(水)
タイトル:オーラルフレイルはどうやって診断する?診断方法とその重要性
こんにちは!今日も私たちのブログを読んでくださり、ありがとうございます。オーラルフレイルについての連載も第四回目となりました。今回は、オーラルフレイルが疑われた時にどのような診断方法があるのか、そしてその重要性について語りたいと思います。
まず、オーラルフレイルの診断は、一般的に歯科医師や歯科衛生士による口腔内のチェックから始まります。虫歯や歯周病、歯の欠損など、口腔内の健康状態を詳しく調べます。また、舌の動きや口腔内の湿度、口の中の筋肉の状態なども見られます。
次に、飲み込み機能の評価が行われます。これは、嚥下機能評価とも言われ、飲み込みの動きがスムーズに行われているかを確認します。具体的には、水やゼリー、固形物を飲み込む際の動きを観察します。この評価を通じて、飲み込む力が弱っている場合や嚥下障害の可能性がある場合を見つけ出すことができます。
さらに、口腔筋力の測定も行います。これは、唾液を飲み込んだり、食物を噛んだりする際に使われる筋肉の力を測るものです。舌圧計という器具を使って舌の力を計測したり、唇の力をチェックすることで、噛む力や飲み込む力が弱っていないかを評価します。
これらの診断方法はすべて無痛で、特別な準備は必要ありません。しかし、これらが一定の基準を下回ると、オーラルフレイルの可能性が高まります。
それでは、なぜオーラルフレイルの診断がこれほど重要なのでしょうか。それは、オーラルフレイルが全身のフレイル(身体の機能低下)へとつながる可能性があるからです。つまり、早期にオーラルフレイルを発見し、適切な対策をとることで、全身の健康を守ることが可能となります。
診断は、病気を治す第一歩です。オーラルフレイルは早期発見が重要な疾患の一つであり、定期的な歯科検診により早期に発見し、適切な治療を行うことが大切です。
次回のブログでは「オーラルフレイルの治療法」について解説します。お楽しみに!皆さんの口元から絶えず笑顔があふれますように。今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
帯広 歯科 歯学博士 歯科医師 いしかわ歯科
医院長 石川