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Q&A妊娠してからのお口のお手入れはどうしたらいいのでしょうか?

22.07.10(日)

懐妊してからの初期では、悪阻(つわり)や嘔吐などでとても体が辛くなる方がい
らっしゃいます。こういった体調の中でお口の中の健康を妊娠前と同じ状態に維持す
るのはなかなか難しくなります。

また妊娠の後期にるとお腹が大きくなることで内臓が圧迫され1回の食事の量が制限
されるために食事を頻回にわたって取ることとなります。

妊娠期間を通してお口の中の健康を維持すためにはどうしたら良いのか今回は述べて
みたいと思います。

妊娠初期
悪阻がある場合、歯ブラシを口の中に入れるのがとてもつらいことと思います。もし
歯ブラシを入れることができるのであれば歯ブラシのヘッドが小さめのものを使うこ
とをお勧めします。と言いますのは、口に入れる物の異物感をすこしでも減らし

少しでもお体に負担がかからないようにするのが目的です。
また歯を磨く際には、顔をやや下に向けて喉側に唾液や歯磨き粉が溜まらないように
するとか、歯磨き粉を選ぶ際にも香りの少ないあるいは香りがついていないタイ

プ、味のついてないタイプとか泡が立たないあるいは低発砲のタイプを選ぶなど、歯
磨き中の刺激を少なくする事で、少しでもお口の中の手入れがし易いような工夫をさ
れると良いでしょう。

歯ブラシを入れることが難しい程の悪阻をお持ちの方は、お食事の後はすぐにお口を
ゆすぐなどをして、食後の残留物を口から洗い流しましょう。また嘔吐の後は、胃液
によってお口の中が酸性になっていますので、口をすすいで洗い流してください。

そのままにしておきますと胃酸によって歯が溶ける酸蝕症を起こすがありますので注
意が必要です。

つわりが終わり安定した時期
つわりが終わり食事も美味しく取れるようになった時期では、お口の中のお手入れ
をご自身で しっかりおこなえることと思います。妊娠をされますとホルモンの変化
によって歯茎が腫れやすくなります。

いわゆる妊娠性歯肉炎・歯周炎と言われます。歯茎が腫れると歯の表面に付着した歯
垢が取りにくくなるとか、歯垢が長期にわたって残り歯石になることでさらに歯垢が
付着して妊娠性歯肉炎・歯周炎が悪化する悪循環になっていきます。

妊娠性歯肉炎・歯周炎は出産の後にしばらくすると正常な歯茎に戻りますが、妊娠中
の歯肉炎や歯周炎によって元からあった歯周炎がさらに進行することもありますの
で、しっかりとしたお口の手入れを継続しておこなうことで、妊娠性歯肉炎・歯周炎

軽い状態に維持しておことが大切です。またお体の安定した時期に歯科医院に足を運
びお口の中のチェックやクリーニングなどを受けることもお口の健康な状態を維持す
る秘訣でもあります。

お口の中の健康がよくないことで起こる事
歯肉炎や歯周炎が進行している場合は早産や低体重児の出産のリスクが2倍から4倍高
くなることが報告されています。また出産後のお子様のお口の中には虫歯

菌は存在しませんが、歯が生えてくると主な保育者(多くは母親)のお口の細菌が定着
していきます。主な保育者のお口の中の健康状態が良好で有ればつまり虫歯菌が少な
い状態であれば、お子様の成長に伴う虫歯の発生を少なくできるという報告もありま
す。

妊娠されますと体調の変化や嗜好品の変化、お口の中で言えば唾液の変化などに
よって虫歯や歯周病のリスクは高くなりますが、できる範囲内でのしっかりとしたお
口のケアによってある程度それらを予防することも可能です。体の健康そしてお口の
健康を保ち安心して出産を迎えていただければと思います。

歯学博士 歯科医師

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